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出羽・大日寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年5月23日 (水)
大日寺は山形県西村山郡西川町大井沢舎那山にあった真言宗寺院。出羽三山八方七口の一つ大井沢口にあった。湯殿山の登山口。裏口別当。塔頭6院。「大蔵坊」とも号した。山号は金色山。神仏分離で廃絶して大井沢湯殿山神社となる。慈恩寺宝蔵院末だった。慈恩寺関連旧跡。(参考:同名寺院大日寺)
歴史
空海の創建とされる(「妙学坊文書」)。1395年(応永2年)、道智が中興する。道智は、新道を整備して関東福島置賜方面の参拝者を誘致した。江戸時代中期以降に隆盛した。元禄ごろより長谷寺末だった(『出羽三山と修験道』156)。貞享年間(1684-1687)に国家鎮護玉体安穏の祈願寺となったという。1874年(明治7年)大日寺は廃絶し、1875年(明治8年)に大井沢湯殿山神社となった。
子院として円学坊、式部坊、右近坊、来雲坊などがあった。