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加賀・尾崎神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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尾崎神社(おざき・じんじゃ)は、石川県金沢市にある前田家ゆかりの東照宮。祭神は天照大神・徳川家康・前田利常。 金沢東照宮。社殿は金沢城の遺構として現存最古。別当は加賀・神護寺。郷社。(参考:同名神社尾崎神社)
歴史
1640年、4代前田光高が将軍徳川家光の許可を得て日光東照宮の分霊を勧請。 1643年、金沢城内北の丸に社殿を造営した。9月に鎮座した。
江戸の寛永寺常照院が別当に任じられ、同年、別当屋敷(後の神護寺)が甚右衛門坂下(現在の本願寺金沢別院大谷廟所の地)に建てられた。 社領120石を寄進された。 明治2年、神仏分離。本地堂は長田菅原神社の拝殿として移築された。 明治4年、廃藩置県で存立基盤である金沢藩が消滅。 近世、東照三所大権現社(棟札)、東照宮、権現堂と呼ばれていたが、明治7年、尾崎神社と改称した。 金沢城が陸軍省用地となり、明治11年、現在地の金沢藩算用場跡に遷座した。 (『日本歴史地名大系』ほか)
資料
- 金沢城研究調査室2006『金沢城史料叢書3 金沢東照宮(尾崎神社)の研究』