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四天王寺短声堂
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年4月17日 (月)
四天王寺短声堂は大阪府大阪市天王寺区四天王寺(摂津国東成郡)の四天王寺にあった阿弥陀堂。極楽門外の北側にあった。鳥羽法皇の勅願。法然の旧跡か。念仏三昧院、念仏堂。常行堂。引声堂(法華堂)と向かい合っていた。法然上人二十五霊場の一つだった。四天王寺関連旧跡。廃絶。
『天王寺誌』には「妙観察智弥陀、金剛法菩薩、金剛利菩薩、金剛因菩薩、金剛語菩薩」とある。西行が念仏を唱えた「西行ノ坐」があったという。1923年(大正12年)の境内図に「念仏堂」、1935年(昭和10年)の測量図に「常行堂」と記されている。
聖徳太子が用明天皇のために念仏修行を行ったという。「武庫山出現之弥陀」を聖徳太子が描いた絵像を祀っていた。三条西実隆が参詣時に歌を詠んでいる。鳥羽法皇は管弦を奏し、源頼朝はここを滞在所とした。四天王寺念仏三昧院と関連があるかもしれないが不詳。 1945年(昭和20年)の戦災で焼失し廃絶。法然上人二十五霊場の札所は四天王寺阿弥陀堂に移された。