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多武峰

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年7月23日 (金)

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多武峰(とうのみね)は、奈良県桜井市にある、藤原鎌足の墓所があるとされる山。標高607.7m。大和国十市郡。談山神社は鎌足の霊廟。大和・妙楽寺は大和国における天台宗の拠点として存在感を示した。同じ藤原氏ゆかりの興福寺とはたびたび対立して戦戈を交えた。藤原鎌足旧跡藤原氏旧跡も参照。多武峯談武峰田身嶺御破裂山破裂山)。談山後吾台山。龍門山地の山の一つ。

目次

改葬前の安威山

  • 藤原鎌足墓 将軍塚伝承地:大阪府茨木市安威。多武峰改葬以前の墳墓を江戸時代にはこの地だと伝えた。実際には古墳時代後期の円墳。将軍塚古墳。社殿はないが大織冠神社とも呼ばれる。
  • 藤原鎌足墓 阿武山伝承地:大阪府高槻市奈佐原。1934年(昭和9年)に発見され、金糸で刺繍した冠など豪華な装束をまとった男性の遺骸を確認。多武峰には実際には改葬されなかった藤原鎌足の墓の可能性が指摘されている。

一覧

  • 両槻宮:斉明天皇の離宮。念誦崛墓地が跡地という説がある。
  • 談山神社:奈良県桜井市。別格官幣社。中央に藤原鎌足像、左に定慧、右に藤原不比等を祀る。聖霊院。談峰権現。談山明神。大織冠社。多武峰社。
  • 拝殿:旧護国院。
  • 大和・妙楽寺:奈良県桜井市。
  • 十三重塔:奈良県桜井市。鎌足を改葬した塔婆という。清涼山宝池院の塔婆を模したという。木造十三重塔では唯一の古例。本尊は文殊菩薩だった。神廟。
  • 多武峯墓:奈良県桜井市。こちらも鎌足の墓所だと伝える。御破裂山の山頂。国家の異変があるとこの山が鳴動したという。
  • 常行堂:権殿。本尊は阿弥陀五尊だった。
  • 講堂:神廟拝所。本尊の釈迦三尊像は安倍文殊院に現存。
  • 閼伽井屋
  • 護摩堂:祓殿
  • 御供所:御饌殿
  • 如法堂:摂社東殿。元の本尊は如意輪観音で、定慧も祀っていた。現在は不比等も合祀。
  • 末社惣社:
  • 末社比叡神社:
  • 摩尼輪塔:
  • 念誦崛墓地:奈良県桜井市。多武峰僧侶の墓地。
  • 良助親王墓
  • 増賀堂

子院

  • 多武峰・観音寺:多武峰鬼門除けの融通念仏宗寺院。本尊は千手千眼十一面観音
  • 紫蓋寺:奈良県桜井市。多武峰奥院。廃絶。増賀堂。
  • 聖林寺:奈良県桜井市。多武峰別院。現存。
  • 冬野寺:奈良県桜井市。多武峰別院。現存。妙金寺。良助親王墓がある。
  • 粟原寺
  • 常住院:
  • 智光院:興福寺・清水寺の大西良慶の父の出身寺院。
  • 慈門院:陶原
  • 教相院:
  • 妙覚院:
  • 福智院:
  • 真法院:
  • 清浄院:
  • 南院
  • 東院
  • 浄土院
  • 平等院
  • 多楽院
  • 宝積院
  • 五大院
  • 往生院:「多武峯往生院千世君歌合」

関連旧跡

資料

古典籍・古文書

  • 多武峰縁起[1]:一条兼良作という。
  • 多武峰略記[2]:多武峯略記。談峯略記。1197年(建久8年)成立。
  • 『増賀上人行業記絵巻』[3]
  • 『絹本多武峯縁起絵巻』[4]
  • 『多武峯縁起絵巻』上[5]
  • 『多武峯縁起』[6]
  • 1929『談山神社文書』:
  • 1985『談山神社文書』:複刻版
  • 1992『談山神社文化財目録』
  • 1992『談山神社所蔵文書目録』:新訂増補。
  • 2001『談山神社古文書集成』
  • 2009『多武峰談山神社所蔵貴重資料画像集』
  • 2016『多武峯縁起絵巻』


文献

  • 宮沢智士1977「談山神社社殿の調査」[7]
  • 山田隆造1992『多武峯』
  • 吉川雅章1995『談山神社の祭:嘉吉祭神饌「百味の御食」』
  • 奈良国立博物館2004『談山神社の名宝:大和の神々と美術』
  • 高妻洋成ほか2011「談山神社権殿塗装の材料分析」[8]
  • 赤田昌倫ほか2012「談山神社の外装塗装に使用された塗装材料の研究」[9]
  • 赤田昌倫2013「談山神社における彩色と塗装の材料調査」[10]
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%A4%9A%E6%AD%A6%E5%B3%B0」より作成

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