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大峰山
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年10月28日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
大峰山(おおみねさん)は、奈良県吉野地方にある蔵王権現の霊山であり、紀伊熊野とともに修験道の根本道場。中心寺院は金峰山寺で、頂上山上ケ岳には大峰山寺がある。金峰山寺周辺は吉野山を参照。大峰、大峯山、金峰山(金峯山)ともいう。大峰七十五靡を軸に熊野に至る一帯に様々な社寺や聖地が広がっている。最高峰は八経ケ岳。(参考:同名霊山金峰山_(同名))
呼称には変遷があり、大峰とは弥山の南側の深仙宿周辺のことだったらしい。一方、金峰山とは山上ガ岳のことという。また現在、吉野山と言えば、金峰山寺(山下蔵王堂)周辺を指す。
目次 |
一覧
吉野川右岸地域
吉野川左岸地域
- 柳の渡:美吉野橋南端に役小角像
- 前花神社:六田初花権現
- 一の坂行者堂:柳の宿跡
- 吉野水分神社:大森神社。吉野神宮駅そば。
- 吉野水分神社:小森神社
- 木材神社:伊太祁曽神社の分社。
- 飯貝水分神社:井光の井戸がある。
- 飯貝御坊本善寺:浄土真宗寺院。大峰山寺を焼討。
吉野山
吉野山を参照。
山上ケ岳まで
- 心見茶屋跡
- 守屋茶屋跡
- 五十丁茶屋跡
- 新茶屋跡
- 四寸岩山:守屋岳
- 足摺茶屋跡:蔵王堂を兼ねた避難小屋が1999年(平成11年)に建てられた。
- 百丁茶屋跡:
- 二蔵宿:新道と古道に別れる。
- 小天井茶屋跡
- 大天井茶屋跡:不動明王の祠。茶屋は真言宗寺院によって経営されていた。
- 大天井ケ岳
- 碁盤石茶屋跡:碁盤石という巨石がある。
- 五番関女人結界門:江戸時代には谷渡茶屋があった。1970年(昭和45年)に女人結界が設定された。
- 寺及之宿:古道にあった。藤原道長が止まった「寺祇園」に当たるという。
- 鍋冠行者堂:蛇腹茶屋。
- 今宿茶屋跡:「今及之宿」
- 蛇腹:「鞍掛宿」があった。
- 飢え坂:滑りやすい坂
- 円満不動明王:洞辻茶屋の手前。
- 洞辻茶屋:現在も営業。洞辻神変堂がある。洞川からの登山道と合流。
- 出迎不動:1927年(昭和2年)建立。
- 浄心門:出迎不動のあたりにあったという。
山上ヶ岳周辺
表行場
- 修行門:
- 陀羅尼助茶屋:現在も営業。
- だらにすけ丸松清店
- 草鞋替場:戦後直後までここで草鞋を履き替えていた。周辺には草鞋が多数、捨てられていたという。
- 油こぼし:
- 小鐘掛:
- 九穴の蔵王祠:鐘掛岩の下にある?
- 鐘掛岩:新客修行の行場の一つ。鎰懸宿があった
- お亀石:熊野までつながっていると言われる石。1993年(平成5年)5月、玉垣改修。
- 等覚門:金峰山四門の第三。脇に行者堂がある。
- 石碑群:
- 鷲ノ巣岩:蛙岩とも。ここでも覗行が行われていたという。
- 西の覗:新客修行の行場の一つ。崖の手前に不動明王・童子・役行者像・地蔵菩薩が祀られている。
- 日本岩:
- 石碑群:
- 護持院宿坊:
- 妙覚門:
山上ケ岳山頂
- 大峰山寺本堂:元は金峰山寺の山上蔵王堂。山上本堂。桁行八間、梁間八間の寄棟造。1983年(昭和58年)から解体修理と発掘調査が行われた。
- 龍穴:内内陣の向かって左脇にある岩。蔵王を祀る祠がある。涌出岩はここのことともいう。龍の口ともいう。秘所とされる。
- 役講の役行者像:内陣の向かって右脇
- 秘密役行者像:内陣の向かって右奥にある。秘仏。
- 眼洗行者堂
- 経塚
- 柴燈護摩壇
- 涌出岩(井筒ケ丘):元は大峰山寺の下にある岩を涌出岩と呼んだが、現在はここが涌出岩と呼ばれている。経塚となっていた。
- 青龍ケ池:鏡が投じられた。
- お花畑行者堂:神仏分離の際に小篠宿の堂を移築して仏像仏具を遷した。新堂とも呼ばれた。善福寺と龍泉寺が運営した。蔵王堂復興で廃絶したと思われる。
- 子守明神:現在はない。
裏行場
- 1不動の登り岩
- 2押し分け岩
- 3護摩の岩屋(不動の石像)
- 4胎内くぐり
- 5屏風岩
- 6身丈岩
- 7衣掛岩
- 8袈裟掛岩
- 9御間屋(広場)
- 10賽の河原・石つみ地蔵
- 11天の川
- 12裏行場のお亀石
- 13大黒岩
- 14背負岩
- 15飛石
- 16東の覗
- 17蟻の戸渡
- 18平等岩
- 元結払(もってんばらい):不動像、蔵王像、倶利伽羅龍王を祀る。
宿坊
明治以降、護持院5カ寺の宿坊がある。龍泉寺は洞川に里坊、その他の4カ寺は吉野山に里坊がある。かつては36坊があったという。江戸時代末期には11坊があり、そのうち桜本坊、東南院、竹林院、南之坊、小松院、角之坊が宿坊を備えていた。絵馬堂に南之坊の名のある奉納額が残る。
山上ケ岳南側
- 化和拝宿:廃絶。丁石のあるところが跡地という。
- 投地蔵
- 小篠宿:
- 阿古滝:小篠宿関連の行場。小篠宿の北を東に下るとある。不動明王。
- 瑪瑙窟:小篠宿関連の行場。阿古滝の近くにある。不動明王。
- 阿弥陀森:1970年(昭和45年)に女人結界が小篠宿からここに遷された。
- 脇の宿:
洞川登山道
- 母公堂:1970年(昭和45年)までここが女人結界だった。
- 清浄大橋:
- 山上ケ岳遥拝所:周辺に石碑が群立する
- 女人結界門:1970年(昭和45年)からここが女人結界となった。
- 一の世茶屋跡:広場。祠がある。2003年(平成15年)まで小屋があったが現在は平坦地となっている。江戸時代には入山料(道の整備費)を徴収する役所もあった。
- 一本松茶屋:建物のみ。
- お助け水
- 二少年遭難碑:
笙の窟周辺
弥山周辺
前鬼周辺
笠捨山周辺
玉置山周辺
熊野三山
周辺
鳥住
柏木
洞川
- 龍泉寺:奈良県吉野郡天川村洞川。真言宗醍醐派大本山。大峰山寺護持院の一つ。近世には吉野一山に含めた。「大峰山内道場」と呼ばれた。八大龍王社が信仰を集めている。
- 洞川八幡宮:奈良県吉野郡天川村洞川。裏に面不動鍾乳洞がある。667年(天智6年)、役小角が創建。洞川の氏神。
- 修験節律根本道場:奈良県吉野郡天川村洞川。山口神直が戦後創設。
- 蛇の倉七尾山:奈良県吉野郡天川村洞川。修験節律根本道場の霊場
- 稲村ケ岳:奈良県吉野郡天川村洞川。龍泉寺が管理。
- 母公堂:奈良県吉野郡天川村洞川。
- 大聖大権現社:
- 面不動鍾乳洞:洞川八幡宮の裏にある。
- 神泉洞:
- 蟷螂窟:洞籠窟。
- 蝙蝠の岩屋:
- 五代松鍾乳洞:
天川
- 天河神社:奈良県吉野郡天川村坪内。現在は「大峯本宮天河大辨財天社」。
- 禊殿:高倉山の麓にある。坪内川と天ノ川が合流する地点にある。祭神は「経津主神、宇迦之御魂神、国之常立神(ガイア神)」という。鎮魂殿とも呼ばれる。拝殿の裏に神宝「五十鈴」を模した石碑が祀られている。近くに禊場がある。
- 六角石:禊殿の対岸にある。
- 南北朝慰霊塔:宝篋印塔。「南朝黒木御所跡」碑
- 斎灯殿:祭神は「中殿:大辨財天尊・市杵島姫命、右殿:不動明王尊・火之迦具土神、左殿:神変大菩薩尊」。
- 琵琶山
- 五社殿:龍神大神、大将軍大神、大日霊貴神、天神大神、大地主大神
- 天石:五社殿の前にある。四つの天石がある。
- 天石:石階段の右にある。
- 天石:役行者堂の左にある。
- 天石:不詳
- 役行者堂:
- 護摩壇
- 船岡神社:聖天神。
- 山の神社:
- 井頭神社:韋駄天神。
- 八坂神社:奈良県吉野郡天川村南日裏
- 天水分神社:奈良県吉野郡天川村川合火ノ口。元は河合寺境内に含まれたとみられる。
- 栃尾観音堂:奈良県吉野郡天川村栃尾。本尊聖観音菩薩を始め円空仏がある。創建不詳。(日本歴史地名大系)
- 伊波多神社:奈良県吉野郡天川村和田宮。祭神は不詳。官社。村社。立和宮。(日本歴史地名大系)
- 白飯寺:天河神社別当。近世には吉野一山に含めた。廃絶。
- 妙音院:白飯寺子院。廃絶。
- 地福院:白飯寺子院。廃絶。
- 上地福院:白飯寺子院。廃絶。
- 理勝院:白飯寺子院。廃絶。
- 観音院:白飯寺子院。廃絶。
- 来迎院:白飯寺子院。現存。本尊は大日如来。大宝年間、役小角の創建。護良観王行在所。1878年(明治11年)本堂再建。御所坊と号した。山号は舟岡山。真言宗醍醐派。
- 神福寺:白飯寺子院。廃絶。
- 吉野・河合寺:奈良県吉野郡天川村川合火ノ口。本尊は十一面観音。天水分神社の周辺にあった。後村上天皇の勅願寺。後村上天皇綸旨が現存する。1377年(天授3年/永和3年)11月18日、長慶天皇が天川三村に焼失した河合寺の再建を命じた。廃絶。(日本歴史地名大系)
- 在原業平墓:
- 光遍寺:奈良県吉野郡天川村沢原。浄土真宗本願寺派。後村上天皇の勅願寺。