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天台宗の人物旧跡

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年4月29日 (木)

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天台宗諸師旧跡

目次

中国天台宗

  • 慧文(生没年不詳):北斉の僧。一心三観の理を悟り、のちに天台宗の根幹教理となる。
  • 慧思(515-577):智顗の師。衡山を拠点に活動。後の鑑真によると、「倭国の王子(聖徳太子)に生まれ変わった」という。南岳恵思南岳大師思大和尚
  • 智顗(538-597):天台宗の開祖。智者大師天台大師
  • 潅頂(561-632):二祖。摂静寺天台山国清寺を創建。章安大師
  • 智威(?‐680):三祖。
  • 慧威(634‐713):四祖。天宮寺に住す。天宮尊者
  • 左渓玄朗(672-753?):五祖。傅大士の子孫という。左渓山に住した。
  • 鑑真(688-763):天台典籍を請来し、日本に初めて天台宗を伝え、最澄による開宗の下地となる。
  • 湛然(711~782):六祖。玄朗の弟子。華厳宗澄観と対立。中国天台宗中興の祖と言われる。荊渓尊者妙楽大師
  • 道邃(生没年不詳):七祖。湛然に師事。最澄の師。興道尊者
  • 行満
  • 志遠():五台山の僧侶。円仁に天台を講ず。

朝鮮天台宗

  • 義天(1055-1101):朝鮮天台宗の開祖。1085年入宋。慈弁従諌に天台宗を学ぶ。華厳も伝える。高麗の文宗の第4王子。大覚国師。

日本天台宗

飛鳥・奈良時代

平安時代

  • 最澄(767-822):日本天台宗の開祖。伝教大師
  • 円澄(772-837):第2代天台座主。壬生氏。最澄の弟子。寂光大師法鏡行者
  • 光定(こうじょう)(779-858):延暦寺別当。伊予国出身で贄氏。最澄の弟子。師死後、大乗戒壇認可に奔走して実現。別当大師
  • 義真(781-833):丸子氏。初代延暦寺座主。最澄の弟子でともに入唐。大乗戒壇設立を実現。修禅大師
  • 円仁(794-864):山門派の開祖。慈覚大師
  • 安慧(安恵)(795-868):第4代天台座主。大狛氏。最澄と円仁に学ぶ。
  • 円載(?-877):天台宗僧。大和国出身。最澄の弟子。承和5年(838)、入唐して教義の疑問を高僧に尋ねて日本に回答(『唐決』)を送る。円珍と確執があったという。破戒・悪行があったと言われるが、真相は不明。約40年間、唐に滞在し、帰国途中に遭難死。
  • 円珍(814-891):寺門派の開祖。義真の弟子。園城寺を中興。智証大師智證大師)。
  • 遍昭(遍照)(816-890):円仁、円珍に師事。良岑氏。桓武天皇皇孫。仁明天皇崩御に際し出家。円仁から受戒。雲林院別当。元慶寺開山。花山僧正僧正遍昭
  • 惟首(826-893):第2代園城寺長吏。天台座主。近江国出身で御船氏。元慶寺で遍昭に灌頂を受ける。虚空蔵和尚
  • 安然(841-?):三津氏。近江国出身。円仁、遍昭に師事。元慶寺座主。五大院大徳阿覚大師
  • 増命(843-927):園城寺長吏。第10代天台座主。桑内氏。延最に師事し、円仁、円珍からも学ぶ。宇多法皇に灌頂と菩薩戒を授ける。円珍に「智証大師」号下賜を実現。千光院静観
  • 桓算(寛算)(生没年不詳):怨霊となった。天満宮の眷属神。
  • 相応(831-918):櫟井氏。近江国出身。延暦寺の伽藍造営を進める。千日回峰行の祖。最澄に伝教大師号、円仁に慈覚大師号下賜を実現。相応和尚建立大師
  • 尊意(866-940):天台座主。京都出身で息長丹生氏。円珍から受戒。菅原道真の御霊を慰めたという。道真の師とも言われる。法性坊
  • 浄蔵(891-964):三善清行の子。宇多法皇の弟子。平将門を調伏。浄蔵貴所
  • 空也(903-972):日本の浄土教の先駆者。市聖市聖人
  • 性空(910-1007):播磨・円教寺開山。書写上人
  • 良源(912-985):木津氏、近江国出身。慈恵大師慈慧大師)。通称、元三大師
  • 増賀(917-1003):多武峰寺の僧。橘氏。延暦寺で良源に師事。名利を嫌い、宮中で汚物を撒き散らすなど奇行を行ったという。聖の理想として信仰された。多武峰先徳
  • 是算(生没年不詳):北野天満宮別当として曼殊院門跡を創建。菅原氏
  • 余慶(よけい、よきょう)(919?-991):園城寺長吏。宇佐氏。法性寺座主。永祚元年、天台座主となるが、円珍系の就任に円仁系門徒が抗議。観音院僧正
  • 源信(942-1017):浄土教の高僧。良源の弟子。『往生要集』著者。恵心僧都横川僧都
  • 尋禅(943-990):天台座主。貴族入寺の始め。尋禅墓
  • 覚運(953-1007):檀那流の開祖。檀那僧都
  • 慶祚(955-1019):中原氏。園城寺で余慶に師事。園城寺別所として尾蔵寺微妙寺を創建。龍雲坊先徳
  • 覚超(960-1034):川流の祖。
  • 寂照(寂昭)(962-1034):天台宗僧。大江氏。源信らに学ぶ。長保5年(1003) 、源信の「疑問二十七条」を携えて入宋。宋の真宗皇帝から紫衣を下賜され、「円通大師」の諡号を賜る。杭州で死去。三河入道
  • 明尊(みょうそん、めいそん)(971-1063):園城寺長吏。小野氏。天台座主を3日で辞任。園城寺戒壇設置を請願。小野道風の孫。一条天皇が帰依。円満院僧正志賀僧正
  • 皇慶(977-1049):谷流の祖。
  • 明快(985-1070):梨本流の祖。
  • 頼豪(1004-1084):園城寺の僧。実相房に住す。白河天皇の皇子誕生を祈願。園城寺戒壇設置運動に尽力し、一度許可を得るが、延暦寺の抗議で朝廷は撤回。恨みを抱えて死に、化鼠となって延暦寺を襲ったともされる。
  • 院尊(生没年不詳):院尊流の祖。
  • 成尋(1010-1081):大雲寺別当。入宋し、天台山五台山を巡礼。宋の神宗から「善慧大師善恵大師)」号下賜。中国で死去。『参天台五台山記』著者。
  • 長宴(1016-1081):大原流の祖。
  • 永意(?):蓮華流の祖。
  • 頼昭(?):双厳房流の祖。
  • 良祐(生没年不詳):三昧流の祖。
  • 増誉(1032-1116):修験道本山派の祖。初の熊野三山検校。聖護院の開山。園城寺長吏。天台座主。一乗寺僧正
  • 行厳(1043-1123):仏頂流の祖。
  • 聖昭(?):穴太流の祖。
  • 忠済(?):味岡流の祖。
  • 澄豪(1049-1133):恵光房流の祖。
  • 覚猷(1053-1140):天台座主。鳥羽僧正
  • 行尊(1057-1135):園城寺長吏。源氏三条天皇の皇曾孫。天台座主に就任するが、山門派の抗議で辞任。鳥羽天皇護持僧。四天王寺別当。和歌に優れる。平等院大僧正
  • 良忍(1072-1132):来迎院浄蓮華院大念仏寺を創建。大原声明の祖。融通念仏宗の開祖。聖応大師光静房光乗房
  • 相実(1081-1165):法曼流の祖。
  • 快雅(?):功徳院流の祖。
  • 覚範(生没年不詳):智泉院流の祖。
  • 叡空(?-1179):円頓戒黒谷流の祖。藤原氏。良忍に師事。法然の師。慈眼房
  • 皇円(生没年不詳):法然の師。隆寛の叔父。『扶桑略記』編者。桜ケ池で入定。池宮神社熊本・誕生寺皇円大菩薩肥後阿闍梨
  • 湛増:第21代熊野別当。闘鶏神社での闘鶏の逸話が有名。
  • 弁慶:延暦寺僧。源義経に仕える。湛増の子という伝説がある。自坊は延暦寺武蔵坊

鎌倉時代

  • 証真(生没年不詳):鎌倉時代前期の天台宗僧。平氏。慈円を補佐して、延暦寺の儀式を整備。初代総学頭。本覚思想を批判。宝地房。
  • 澄憲(1126-1203):安居院流唱導の祖。
  • 法然(1133-1212):浄土宗の開祖。黒谷流円頓戒を受け継ぐ。
  • 栄西(1141-1215):日本臨済宗の開祖、建仁寺の開山。葉上流の流祖。
  • 慈円(1155-1225):天台座主。歴史書『愚管抄』著者。慈鎮和尚吉水僧正前大僧正慈円
  • 忠快(1159-1227):小川流の祖。平教盛の子。
  • 親鸞(1173-1262):浄土真宗の開祖。見真大師
  • 慈遍(生没年不詳):卜部氏
  • 公暁(1200-1219):園城寺で受戒。鶴岡八幡宮別当。2代将軍源頼家の子。3代将軍源実朝を暗殺。
  • 道元(1200-1253):日本曹洞宗の開祖。承陽大師
  • 円爾(1202-1280):臨済宗東福寺の開山。弁円聖一国師
  • 隆弁(1208-1283):園城寺長吏、鶴岡八幡宮別当。園城寺を復興。
  • 日蓮(1222-1282):日蓮宗の開祖。立正大師
  • 恵尋(?-1289):黒谷流円頓戒の中興。
  • 興円(1262-1317):光宗・円観らとともに戒律復興に尽力。伝信和尚
  • 光宗(1276-1350):元応寺流円頓戒の祖。興円に師事。山王神道の教典『渓嵐拾葉集』を著す。道宗ともいう。
  • 円観(1281-1356):法勝寺流円頓戒の祖。遠国四戒壇を開く。慧鎮恵鎮)。五国大師

南北朝・室町時代

  • 澄豪(1259-1350):西山流の祖。宝菩提院を創建。西山上人
  • 長助法親王(1320-1361):彦山座主家の開祖。後伏見天皇の第6皇子。園城寺で修行し、のち豊前如法寺に入り、ついで英彦山霊仙寺に移る。以後、子孫が世襲。
  • 真盛(1443-1495):真盛派(現・天台真盛宗)の祖。西教寺開山。円戒国師慈摂大師

近世

  • 天海(1536-1643):日光東照宮を創建。慈眼大師
  • 天宥(1606-1674):羽黒山別当。天海に師事して、真言宗から天台宗に帰参し、羽黒山を天台宗に改宗。羽黒山を寛永寺の直末とし、中興の祖とされる。寛文8年(1668)4月、讒言により伊豆新島に配流となる。新島に墓がある。
  • 公海(1607-1695):天海の後継者。寛永寺2世。毘沙門堂を復興。東本願寺教如の孫。
  • 等順():寛永寺護国院住職。善光寺大勧進79世。善光寺信仰を宣揚。
  • 円空(1632-1695):木食僧。天台宗の僧侶という説がある。
  • 妙立(1637-1690):山門の戒律復興運動、天台律宗安楽院流の祖。延暦寺から追放される。
  • 霊空(1652-1739):天台律宗安楽院流の祖。安楽律院を中興。
  • 義瑞(1667-1737):園城寺の僧。寺門派での戒律復興運動の祖。山門派の妙立に師事。園城寺法明院を律院として創建。霊空とは対立。性慶義瑞
  • 忍鎧(1670-1752):恵南流の祖。香道(米川流)で著名。空華庵恵南忍鎧子
  • 乗因(1683-1739):比叡山宝積院で学ぶ。戸隠山修験一実霊宗神道を唱える。異端として八丈島に流罪。
  • 真流(1711-?):延暦寺僧。安楽律派を批判し、円頓戒の復興を主張。延暦寺安楽院の住職を務めるが、安永元年(1772)に安楽律派が再認可されて引退。
  • 敬光(1740-1795):園城寺の学僧。安楽院流に反駁。園城寺法明院住職。『山家正統学則』。

近代

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