出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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奉仙観は、河南省霊宝市にあった老子廟。
洪州(現・江西省南昌市)の鄔元崇(うげんすう)という人物が、ここで老子の出現に会い、則天武后に報告したところ、仏教偏重策を取る武后は、彼を逮捕し、元崇は獄死した。のち道教を尊ぶ玄宗が即位すると、彼の名誉を回復し、自ら行幸して参拝したという。(『道教故事物語』、土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社)(土屋氏は、洪州にあったとするが、『道教故事物語』によると霊宝市にあったと思われる)