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宝山寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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1918年、生駒ケーブル開通。日本初のケーブルカーという。 | 1918年、生駒ケーブル開通。日本初のケーブルカーという。 | ||
1946年、宝山寺社会事業部(宝山寺福祉事業団)を創設。 | 1946年、宝山寺社会事業部(宝山寺福祉事業団)を創設。 | ||
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==資料== | ==資料== | ||
+ | *「生駒山宝山寺縁起般若窟記」 | ||
+ | *「真言律宗生駒山宝山寺縁起」 | ||
*小林剛編『宝山湛海伝記史料集成』 | *小林剛編『宝山湛海伝記史料集成』 | ||
*佐藤任『湛海和尚と生駒宝山寺』 | *佐藤任『湛海和尚と生駒宝山寺』 |
2019年1月26日 (土) 時点における版
宝山寺(ほうざんじ)は奈良県生駒市門前町にある真言宗・南都仏教の本山寺院。本尊は不動明王だが、聖天信仰で知られ、生駒聖天と呼ばれる。江戸時代に湛海が創建。真言律宗西大寺派大本山。初名は大聖無動寺。山号は生駒山、都史陀山。
目次 |
歴史
生駒山は古代からの霊山で、葛城修験の修行場でもあった。 宝山寺でも役小角や空海が修行したという伝説がある。中世までの歴史ははっきりしないが、鎌倉時代の宝瓶塔や1282年建立の石塔があり、前身寺院が存在した可能性が指摘されている。
実質的な開山である江戸時代の真言僧の湛海は伊勢国安濃郡の出身。江戸永代寺、高野山、神鳳寺で学び、仏師としても活躍したことが知られる。 宝山寺を開いたのは1678年というが、石窟や庵を拠点に少しずつ拡張していったのだろう。 延宝年間、国学者の契沖が儀軌200巻を奉納したという。 1682年、般若窟に弥勒菩薩を安置した。 1686年、聖天堂を建立。 1688年、本堂を建立。 1692年、宝山寺と改称。 1699年、東山天皇勅願寺。王子誕生に霊験を示したという。 1701年、湛海、本尊の五大明王像を造立。
現世利益をもたらす歓喜天(聖天)への信仰が盛んとなり、大阪商人らの心を掴んで参詣者が絶えなかった。 弟子らが建てた聖天信仰の寺院がいくつかある。
1882年、獅子閣建立。 1918年、生駒ケーブル開通。日本初のケーブルカーという。 1946年、宝山寺社会事業部(宝山寺福祉事業団)を創設。 (国史大辞典、日本歴史地名大系)
伽藍
- 本堂
- 聖天堂
組織
住職
- 1湛海(1629-1716):真言律宗の僧。伊勢出身。山田氏。神鳳寺円忍の教えを受ける。宝山寺の開山。仏像彫刻の名匠。仏師としての弟子に清水隆慶(1659-1732)がいる。宝山律師。粟田神社別当歓喜院を創建。宝山湛海とも。
- 2湛清
- 3亀海
- 4観明
- 5叡運
- 6光善
- 7光実
- 8観光
- 9恵達
- 10澄源
- 11一実
- 12法英
- 13法慶
- 14乗空
- 15隆範
- 16駒岡慧証
- 17駒岡乗円:西大寺長老67世
- 松本実道:西大寺長老69世
- 大矢実円:西大寺長老71世
(『湛海和尚と生駒宝山寺』)
資料
- 「生駒山宝山寺縁起般若窟記」
- 「真言律宗生駒山宝山寺縁起」
- 小林剛編『宝山湛海伝記史料集成』
- 佐藤任『湛海和尚と生駒宝山寺』
- 野村不石1899「宝山寺湛海律師の伝」『京都美術協会雑誌』79
- 『真言律宗生駒山宝山寺縁起』