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実勝寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年9月19日 (水) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
実勝寺(じっしょうじ)は、清朝初期の都だった盛京(瀋陽)にあった、モンゴル地方のレガリアであったパスパ造立の大黒天像を奉安していたチベット仏教寺院。清朝皇室とゆかりが深く、皇寺と呼ばれる。現存。
歴史
1638年(1636年?)創建。政治的正統性を象徴する元朝由来の像を祀ることで、「元朝を継承する清朝」という立場を確かなものとし、モンゴル支配の強化を図った。 北京遷都前の最大の寺院で、清朝の仏教建築、仏教美術の濫觴とされる。像は辛亥革命によって失われたという。
1966年からの文化大革命で被災した後、1981年に復興。
参考文献
- 嘉木揚凱朝「文化大革命後のモンゴル仏教の様態―北京市雍和宮と承徳市普寧寺を中心として」[1]