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平隆寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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平隆寺(へいりゅうじ)は、奈良県生駒郡三郷町(大和国平群郡)にある聖徳太子ゆかりの融通念仏宗寺院。本尊は石造阿弥陀如来。聖徳太子建立四十六寺の一つの施鹿園寺の後身という。平群氏の氏寺ともいう。平群寺、施鹿恩寺、施鹿園院、ともいう。阿弥陀院と号す。山号は無量山。
歴史
承平7年(937)の「信貴山寺資財宝物帳写」(信貴山文書)が史料上の初出。「興福寺官務牒疏」には推古9年、平群神手が創建し、本尊は弥勒菩薩で僧坊32坊があったという。聖徳太子が休息した場所とも伝える(「聖徳太子伝私記」紙背)。のち融通念仏宗となり、本尊を阿弥陀如来と変えたようだ。(日本歴史地名大系)