摂津・満願寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2019年12月1日 (日)

満願寺（まんがんじ）は兵庫県川西市満願寺町（摂津国川辺郡）にある源氏ゆかりの真言宗寺院。本尊は千手観音。関東祈祷所。高野山真言宗。山号は神秀山。（参考：同名寺院満願寺）

歴史

神亀年間、勝道が創建。当初は天台宗だったという。多田満仲の末子の源珍が住職となった。 1325年(正中2年)後醍醐天皇の勅願寺に準じられた。足利家の祈願所となった。

戦国時代の戦乱で焼失。慶安年間に復興。金堂（阿弥陀堂）、常行堂、釈迦堂などがあったが退転。子院12院があったが、円覚院のみが残り、明治初年、満願寺と改称した。1884年(明治17年)奥院から移した観音堂がある。 （日本歴史地名大系）