出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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斎場御嶽(さいは・うたき、セーファ・ウタキ)は、沖縄県南城市知念久手堅にある御嶽。久高島と並び沖縄でもっとも重要な聖地。琉球開闢九御嶽の一つ。神名は「君ガ嶽主ガ嶽御イベ」 。東御回り旧跡。御新下り旧跡。琉球王朝の国家祭祀も参照。
境内
名称
| 概要
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ウローカー
| 王朝時代、御嶽に入る時に禊を行った場所。
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御門口(ウジョーグチ)
| かつては御門口より内側は男子禁制だった。かたわらには御嶽内の拝所の「分身」とされる六つの香炉がおかれている。
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久高島遥拝所
| 御門口の傍らにある。久高島を遥拝する。
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大庫理(ウフグーイ)
| 中心となる拝所。前庭は聞得大君即位の「御新下り」の儀礼が行われた場所。大庫理とは「大広間」や「一番座」という意味だという。
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寄満(ユインチ)
| 寄満とは「台所」を意味するが、調理を行う場ではなく、世界中から集まった貴重な交易品が捧げられた場所というニュアンスが名付けられたとみられている。
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チイタイイシ
| 鍾乳石から滴り落ちる「聖なる水」を受ける坪が二つある。シキヨダユルアマガヌビーとアマダユルアシカヌビーという。
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洞門
| 巨岩と巨岩の隙間が三角形の空間をつくっている。三庫理とチョウノハナの拝所となっている。
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三庫理(サングーイ、サノコウリ)
| 洞門の奥の突き当たりにある。
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チョウノハナ(キョウノハナ)
| 洞門の右側の岩
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久高島遥拝所
| 洞門を抜けた向こう側にある。
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(『沖縄の聖地―拝所と御願』ほか)
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