出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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桂離宮園林堂は、京都府京都市西京区桂の桂離宮の中にあった持仏堂。仏像(観音像ともいう)と桂宮家の位牌などを祀っていたという。小澤朝江氏によると、位牌はもとは赤黄という茶屋の仏間にあったと考えられている。初代智仁親王に古今伝授を伝えた細川幽斎の影像も祀られたともいう。1883年に桂離宮が宮内省の管轄になるとともに、位牌は桂宮家の霊殿がある相国寺塔頭・慈照院に遷された(『桂宮日記』)。現在、桂離宮に残る堂宇は空堂になっているという。