橘諸兄旧跡

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2019年4月23日 (火)

橘諸兄（たちばなのもろえ）（684-757）は奈良時代の官僚。橘氏の祖。敏達天皇の末裔で、初名は葛城王。父は美努王。母は橘三千代。光明皇后の同母兄。大納言、右大臣、左大臣を歴任し、一時期は政権を握ったが、藤原仲麻呂と対立して辞任した。

聖武天皇は東大寺大仏建立に際し、伊勢神宮に、行基の他、橘諸兄を遣わして祈願させたという。 行基と共に久米田寺や長弓寺を開いたという伝もある。

一覧

• 橘諸兄墓_和泉伝承地：大阪府岸和田市池尻町。久米田寺に隣接する。貝吹山古墳。
• 橘諸兄墓_北王塚伝承地：京都府綴喜郡井手町井手石垣。北王塚古墳。
• 橘諸兄墓_地福寺伝承地：京都府綴喜郡井手町井手北溝。浄土宗地福寺にある。

• 若宮社：梅宮大社境内。
• 潮見神社：佐賀県武雄市。郷社。
• 山城・橘神社：玉津岡神社内。
• 伊勢・橘神社：三重県伊勢市黒瀬町。
• 伊万里神社：佐賀県伊万里市立花町。祭神は橘諸兄・伊弉諾尊・伊弉冉尊・天忍穂耳尊。県社。旧称は香橘神社。
• 井手神社：愛媛県松山市北立花町。祭神は大山祇神・木花開耶姫神・橘大后・橘諸兄・橘清友。県社。

• 井手寺：山城国綴喜郡（京都府綴喜郡井手町）にあった古代寺院。廃絶。橘氏の氏寺。橘諸兄の別邸に付属して創建されたという。