出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年9月26日 (土)
母代寺(ぼだいじ)は高知県香南市野市町母代寺(土佐国香美郡)にあった古代寺院。山中の小字城山にある平坦地が跡地という。
応天門の変で土佐配流となった紀夏井が亡母のために創建。
『三代実録』866年9月22日条に記述のある紀夏井が建てた「草堂」に比定される。
夏井は遺骨を草堂に納め、3年間毎日、大般若経を読経したという。
山麓にある薬師堂の薬師如来は母代寺旧本尊ともいう。
近くには夏井が父の供養のために建てた父養寺跡と伝える平坦地がある。
(『日本歴史地名大系』)