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法栄寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2021年12月28日 (火) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
法栄寺(ほうえいじ)は福井県福井市坪谷町(越前国丹生郡)にある浄土真宗寺院。真宗山元派。元は別院だった。
創建不詳。元は高田門徒だった。円融院と称し、伊勢専修寺末だった。1659年(万治2年)、相続争いで伊勢専修寺から分裂した畠中専修寺に付き、4世の真教から法円寺の寺号を与えられた。伊勢専修寺と畠中専修寺が対立した「畠中専修寺事件」で、畠中専修寺に就いた。1634年(寛永11年)と1663年(寛文3年)の二回の訴訟を経て畠中専修寺は敗訴し、法円寺も土地建物の全てを伊勢専修寺に没収された。法円寺は京都仏光寺末に転じ、さらに鯖江証誠寺末に転派し、法栄寺と改称した。『西雲寺文書』に「末寺坪谷法栄寺論事中記」が残る。1974年(昭和49年)7月時点では別院だったがその後、別院でなくなったようだ。(『日本歴史地名大系』、「江戸時代越前における転宗派について」)