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法華山寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年6月23日 (日)
法華山寺(ほっけさんじ)は、京都西郊(京都府京都市西京区御陵峰ケ堂)にあった天台宗寺院。本尊は羅漢。廃絶。峰が堂、峰の堂と呼ばれた。西山法華山寺。(参考:同名寺院法華寺_(同名))
歴史
鎌倉時代の初期、園城寺僧の慶政(藤原道家の兄)(1189-1268)が創建。慶政は能舜、延朗、明恵らに師事。1217年の入宋後、帰国して創建した。延朗の墓を法華山寺に築いたという。京都・最福寺と並ぶ大寺院として発展した。1342年12月19日、足利幕府の祈願所となる。戦乱で被害を受け、大永7年(1527)の罹災以降、衰えて廃絶となった。跡地には峰城が築かれた。西京区の観世寺は、当寺の後身寺院という。同区の阿弥陀寺の千手千眼観音や上京区の福勝寺の本尊薬師如来は法華山寺の旧仏という。 (『日本歴史地名大系』ほか)