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照光寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年5月23日 (水)
照光寺は山形県鶴岡市羽黒町高寺にある真言宗寺院。本尊は千手千眼観音で、脇侍として、十一面観音と軍荼利明王を祀る(『出羽三山』82)。出羽三山・羽黒山の川代口。山号は高寺山。
歴史
川代口を代表する寺院。天宥により、川代口は閉ざされてしまった。羽黒支配。智積院末だったが現在は真言宗豊山派。本尊の三尊像は、蜂子皇子自作のものと伝え、1857年(安政4年)の火災で被災したが、1947年(昭和22年)、焼け残った胴体部から新たに三尊像を彫ったという。また別に出羽神社本社に祀られていたといわれる出羽三山本地の三尊像がある。荒沢寺に遷す予定が、都合により当寺に遷されたのだという。かつて修験12院、社家2、承仕法師1があった。永久院(正穏院末)、林蔵院、円蔵坊、宝徳院(以上、聖之院末)、海蔵院、大光院、玄陽院、宝憧院、千照院、長連院(以上、北之院末)、実相院(竹之院末)、東桜院(普賢堂末)である。承仕法師は僧形の行者であった。(戸川安章「「大寺」と修験者」)。1876年(明治9年)に神仏分離が実行され、出羽・雷電神社と分離。