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琉球・長寿寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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長寿寺(ちょうじゅじ)は沖縄県那覇市松山にあった臨済宗寺院。本尊は薬師如来。のち真言宗。廃絶。浮島神社別当。山号は壺宝山。俗に「ウイシの寺(御伊勢の寺)」と呼ばれた。長寿禅寺。山号は壺宝山。(参考:同名寺院長寿寺)
歴史
1452年、懐機が満叟を開山として創建。冊封使を迎えるのを前に、尚金福王が国相懐機に長虹堤の築造を命じた。しかし工事は順調に進まなかった。そこで二夜三昼にわたり天照大神に祈願したところ潮が引き工事を無事終えることできた。懐機は報恩のため天照大神を祀る浮島神社を創建し、家宅を喜捨して長寿寺とした。
当初は円覚寺末の臨済宗の官寺だった。1669年、啓山という僧侶の隠居寺の池上院が召し上げられたため、代わりに長寿寺が与えられた。以降は真言宗に改宗し、私寺の扱いとなった。(日本歴史地名大系、国史大辞典)