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白馬寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
白馬寺
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[[ファイル:白馬寺・山門003.jpg|thumb|500px|]] '''白馬寺'''は、河南省[[洛陽市]]にある中国最古の仏教寺院。[[重点寺院]]。 ==歴史== *65年(後漢・永平8年):明帝、霊夢に金人が出現しインドに使者を派遣。 *67年(後漢・永平10年):インドから摂摩騰(竺摩騰、迦葉摩騰とも)と竺法蘭が白馬に経典と仏像を載せて洛陽に入京。寺院を建立したと伝える。『四十二章経』を漢訳したという。 *250年(魏・嘉平2年):インドの曇摩迦羅(曇柯迦羅)が白馬寺に滞在。経典漢訳と共に中国で初めて[[授戒]]を行ったという。 *252年(魏・嘉平4年):インドの康僧鎧、白馬寺に滞在。『郁伽長者所問経』『仏説無量寿経』などの漢訳に携わった。 *286年(晋・太康7年):竺法護、白馬寺で『正法華経』10巻を漢訳。白馬寺の確実な初見か。 *南北朝時代:僧旻(467-527)、出家して間もない頃、白馬寺で修行する。 *南北朝時代:仏陀扇多(~508~)、白馬寺などで経典の漢訳に携わった。 *垂拱年間(685-688)初頭:薛懐義(?-695)、白馬寺主となる。薛懐義は[[則天武后]]から帰依を受けた。 *貞元年間(785-805)初頭:少康、白馬寺で[[善導]]の「西方化導文」を閲覧し感銘を受け、[[浄土教]]に帰依するきっかけとなった。 *後唐時代:荘宗(在位923-926)、木造の十三層塔(東白馬寺、斉雲寺、斉雲塔)を建立(李中孚碑文)。 *992年(宋・淳化3年):改修。 *1175年(金・大定15年):彦公が斉雲塔をレンガで再建(李中孚碑文)。 *1202年(日本・建仁2年):飛騨守という日本の工匠が[[栄西]]と共に白馬寺に赴き建築を学び、[[建仁寺]]を建設した。 *1333年(元・元統1年):改修。 *1390年(明・洪武23年):改修。 *1556年(明・嘉靖35年):改修。 *1713年(清・康煕52年):改修。 *1798年(清・嘉慶3年):僧円朗が斉雲塔を重修。 *1990年:タイ内務大臣らが白馬寺を参詣。タイ式寺院の建立の寄付を誓った。 *1995年:タイ式仏殿、落慶 *2010年5月29日:インド式仏殿落慶。インドのパティル大統領が出席。[[少林寺]]住職も法要を勤めた。 *2014年6月30日:ミャンマー式仏殿落慶。ミャンマー大統領が出席。 *2014年9月26日:タイ式仏殿の改修拡張竣工 ==境内== ===中心区画=== ===東側=== *大雄宝殿 *斉雲塔 ===国際仏殿苑=== *[[白馬寺インド式仏殿]] *[[白馬寺タイ式仏殿]] *[[白馬寺ミャンマー式仏殿]] <Gallery widths="300" heights="200" perrow="3"> file:白馬寺・玄関001.jpg| file:白馬寺・山門001.jpg|山門 file:白馬寺・山門002.jpg|山門 file:白馬寺・山門003.jpg|山門 file:白馬寺・鼓楼001.jpg|鼓楼 file:白馬寺・鐘楼001.jpg|鐘楼 file:白馬寺・天王殿001.jpg|天王殿 file:白馬寺・天王殿002.jpg|天王殿 file:白馬寺・天王殿003.jpg|天王殿 file:白馬寺・天王殿・弥勒仏001.jpg|弥勒仏 file:白馬寺・天王殿・韋駄天像001.jpg|韋駄天像 file:白馬寺・大仏殿001.jpg|大仏殿 file:白馬寺・大仏殿002.jpg|大仏殿 file:白馬寺・大仏殿003.jpg|大仏殿 file:白馬寺・大仏殿背後か.jpg|大仏殿? file:白馬寺・大雄殿001.jpg|大雄殿 file:白馬寺・大雄殿002.jpg|大雄殿 file:白馬寺・接引殿001.jpg|接引殿 file:白馬寺・清凉台001.jpg|清凉台 file:白馬寺・毘盧閣001.jpg|毘盧閣 file:白馬寺・毘盧閣・大日如来001.jpg|毘盧閣 file:白馬寺・慈航普渡殿001.jpg|慈航普渡殿 file:白馬寺・蔵経閣001.jpg|蔵経閣 file:白馬寺・法宝閣001.jpg|法宝閣 file:白馬寺・玉仏殿001.jpg|玉仏殿 file:白馬寺・伝迦葉摩騰墓・伝竺法蘭墓.jpg|伝迦葉摩騰墓・伝竺法蘭墓 file:白馬寺・狄仁傑墓001.jpg|狄仁傑墓 file:白馬寺・日中友好・弘法大師空海像.jpg|弘法大師空海像 file:白馬寺・阿弥陀如来.jpg|阿弥陀如来 file:白馬寺・東域・大雄宝殿001.jpg|大雄宝殿 file:白馬寺・東域・塔院橋001.jpg|塔院橋 file:白馬寺・東域・斉雲塔001.jpg|斉雲塔 </Gallery> <Gallery widths="300" heights="200" perrow="3"> file:白馬寺・タイ式仏殿・本堂001.jpg|タイ式仏殿 file:白馬寺・タイ式仏殿・建物A001.jpg|タイ式仏殿 file:白馬寺・タイ式仏殿・建物B001.jpg|タイ式仏殿 file:白馬寺・インド式仏殿001.jpg|インド式仏殿 file:白馬寺・インド式仏殿002.jpg|インド式仏殿 file:白馬寺・インド式仏殿003.jpg|インド式仏殿 file:白馬寺・ミャンマー式仏殿001.jpg|ミャンマー式仏殿 file:白馬寺・ミャンマー式仏殿002.jpg|ミャンマー式仏殿 </Gallery> ==資料== *「唐故白馬寺主翻訳恵沼神塔碑並序」[https://dl.ndl.go.jp/pid/1040569/1/19] *大谷勝真1911「エム・アッシュ・マスペロ述 「明帝霊夢遣使伝説考」」[https://toyo-bunko.repo.nii.ac.jp/records/3864] *那波利貞1920「白馬寺の沿革に関する疑問」[https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/247118] *常盤大定・関野貞1926『支那仏教史蹟』「白馬寺」[https://dl.ndl.go.jp/pid/966737/1/12] *新野岩男1973「岡倉覚三・早崎〓吉と洛陽白馬寺の石造菩薩」『仏教芸術』90 *小田義久1979「洛陽の白馬寺について」『東洋史苑』13 *望月海淑1991「レポート白馬寺管見」[https://minobu.repo.nii.ac.jp/records/921] *織田顯祐・宮井里佳2004「李〔ヨウ〕撰「唐故白馬寺主翻訳恵沼神塔碑並序」について」『文芸論叢』62 *藤原崇人2023「宋元時代華北の都市名刹:釈源・洛陽白馬寺を中心に」『アジア遊学』280 [[category:中華人民共和国河南省]]
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