ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

石園坐多久虫玉神社

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年7月6日 (水)

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(間の5版分が非表示)
1行: 1行:
-
'''石園坐多久虫玉神社'''(いわそのにます・たくむしたま・じんじゃ)は、奈良県大和高田市の[[安寧天皇]]の皇宮跡にある神社。[[県社]]。現在は'''石園座多久虫玉神社'''と表記する。
+
'''石園坐多久虫玉神社'''(いそのにます・たくむしたま・じんじゃ)は、奈良県大和高田市片塩町(大和国葛下郡)にある神社。[[安寧天皇]]の[[皇宮]]の[[片塩浮孔宮]]跡という。祭神はは建玉依彦命と建玉依姫命。[[官社]]。[[県社]]・[[別表神社]]。現在は'''石園座多久虫玉神社'''と表記する。石園は「いわその」とも読む。'''射園神'''とも。通称は'''龍王宮'''、'''龍王社'''で、[[龍神信仰]]と結び付いている。
 +
祭神の2神は他の神社では見られない神名で不詳。元は「多久虫玉」という名の神を祀っていた可能性があるが、
 +
『新撰姓氏録』に記載のある「多久都玉命」を「多久豆玉」と書こうとして延喜式や三代実録が誤記したという説がある(逆の可能性もあるか)。『新撰姓氏録』によると、多久都玉命は神魂命の子で和泉国神別の爪工連の祖だという。創建は神代で、安寧天皇皇宮の跡地に建てられ、崇神天皇の時代に勅祭に預かったという(境内由緒書)。
 +
806年に美濃国の神封1戸寄進(新抄格勅符抄)。859年1月27日、従五位下より従五位上となる(三代実録)。
 +
社名の石園(いその)は地名で、中世には磯野と表記され、磯野荘の鎮守として崇敬された。927年、『延喜式』神名帳に記載された。
 +
龍神信仰と結び付いた謂れは不詳だが、龍王宮を龍の胴体とし、[[大神神社]]が龍の頭で、[[大和・長尾神社]]が龍の尾とする伝承がある。
 +
1931年(昭和6年)10月、県社に昇格(神道史大辞典)。
 +
1990年、放火で焼失。再建。
 +
(『日本歴史地名大系』ほか)
 +
 +
<gallery widths="300" heights="300" perrow="3">
 +
file:石園坐多久虫玉神社-01.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-02.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-03.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-04.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-05.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-06.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-07.jpeg|
 +
file:石園坐多久虫玉神社-08.jpeg|
 +
</gallery>
[[Category:奈良県]]
[[Category:奈良県]]

2022年7月6日 (水) 時点における最新版

石園坐多久虫玉神社(いそのにます・たくむしたま・じんじゃ)は、奈良県大和高田市片塩町(大和国葛下郡)にある神社。安寧天皇皇宮片塩浮孔宮跡という。祭神はは建玉依彦命と建玉依姫命。官社県社別表神社。現在は石園座多久虫玉神社と表記する。石園は「いわその」とも読む。射園神とも。通称は龍王宮龍王社で、龍神信仰と結び付いている。

祭神の2神は他の神社では見られない神名で不詳。元は「多久虫玉」という名の神を祀っていた可能性があるが、 『新撰姓氏録』に記載のある「多久都玉命」を「多久豆玉」と書こうとして延喜式や三代実録が誤記したという説がある(逆の可能性もあるか)。『新撰姓氏録』によると、多久都玉命は神魂命の子で和泉国神別の爪工連の祖だという。創建は神代で、安寧天皇皇宮の跡地に建てられ、崇神天皇の時代に勅祭に預かったという(境内由緒書)。 806年に美濃国の神封1戸寄進(新抄格勅符抄)。859年1月27日、従五位下より従五位上となる(三代実録)。 社名の石園(いその)は地名で、中世には磯野と表記され、磯野荘の鎮守として崇敬された。927年、『延喜式』神名帳に記載された。 龍神信仰と結び付いた謂れは不詳だが、龍王宮を龍の胴体とし、大神神社が龍の頭で、大和・長尾神社が龍の尾とする伝承がある。 1931年(昭和6年)10月、県社に昇格(神道史大辞典)。 1990年、放火で焼失。再建。 (『日本歴史地名大系』ほか)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E7%9F%B3%E5%9C%92%E5%9D%90%E5%A4%9A%E4%B9%85%E8%99%AB%E7%8E%89%E7%A5%9E%E7%A4%BE」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール