出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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興唐寺は、唐代長安大寧坊にあった仏教寺院。神秀弟子の普寂が住した。華麗な伽藍が名所となっていたという。
神龍元年(705)、太平公主が則天武后のために罔極寺(むきょくじ)として創建。開元20年(732)に興唐寺と改称した。中宗の命で、神秀の代理で普寂が住し、ここで没した。『開元大衍暦』を編纂した一行という僧もここに住したことがある。北隣の長楽坊には興唐観があった。
(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社)