出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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興玉神石は三重県伊勢市の二見浦の沖合約700mに位置する興玉神(猿田彦神)の磐座。二見興玉神社は、この神石の拝所に当たる。境内に遥拝所がある。寛政9年(1797)の『伊勢参宮名所図会』に記載がある。巨大な平石だったと伝わり、江戸時代には引き潮のときには姿を見せていたが、安政元年(1854)の地震によって海中に沈んだとされている。現在は岸辺から望むことはできない。景勝として知られる夫婦岩は、神石の鳥居の役割を果たしている。