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金沢・法然寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
金沢・法然寺
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1232年(貞永1年)に証空が創建。あるいは浄土宗鎮西派の億誉貞雲が創建したともいう。 1212年(建暦2年)、死期を悟った法然は、証空に「南無阿弥陀仏」の一幅を渡し、「私の死後、まだ念仏が広まっていない地域で、この名号が奇瑞を起こすから、そこに一寺を建てよ」と述べた。その後、名号は行方不明になった。証空が北陸布教のとき、難産で苦しむ庄司の婦人に六字名号を紙に書いて飲ませると、たちまち安産となった。庄司は荘園に一寺を建てて、念仏道場とした。1230年(寛喜2年)、この寺の周囲が光明に満たされた。証空が樹の枝に、法然の名号が掛かって、紫雲が棚引いているのを見つけた。
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