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露天神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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露天神社(つゆ・てんじんしゃ)は、大阪府大阪市北区曽根崎(摂津国西成郡)にある菅原道真旧跡に鎮座する天満宮。天満宮聖跡二十五霊社の一つ。八十島祭関連旧跡。祭神は、「少彦名大神、大己貴大神、天照皇大神、豊受姫大神、菅原道真公」である[1]。郷社。通称はお初天神。
歴史
社伝によると、かつてこの一帯は難波津に浮かぶ曽根島という島であった。ここは天皇即位に際して行われる八十島祭の旧跡の一つであり、住牟地曽根神社の祭神を祀る祭場であったという。平安時代、大宰府に下る菅原道真が太融寺参拝の際、当地で「露と散る涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出ずれば」と歌を詠み、一説にはこれが社名の由来であるという。中世、渡辺二郎左衛門が当地に移住し、曽根崎村を開いたとき、当社を産土神とした。1615年(元和1年)兵火により焼失したが、1622年(元和8年)に再興して菅原道真を合祀したという。元禄年間、徳兵衛が遊女お初が当地で情死した。お初天神の名はこれに由来する。1910年(明治43年)夕日神明宮を合祀。
参考文献
- 梅原達治1989(平成1)「松浦武四郎『聖跡二十五霊社順拝双六』」『札幌大学教養部教育研究』
- 『北野誌』「全国天満宮所在地一覧」
- 天満信仰#参考文献
脚注
- ↑ 露天神社ウェブサイト