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静岡県護国神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
静岡県護国神社
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[[ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (5).jpg|thumb|600px|静岡県護国神社]] '''静岡県護国神社'''(しずおかけん・ごこくじんじゃ)は、静岡県静岡市葵区袖木にある、県内の戦没者などを祀る[[招魂社]]。私祭招魂社。[[内務大臣指定護国神社]]。[[神社本庁]][[別表神社]]。旧称は'''静岡県共祭招魂社'''。占領期の名称は'''静霊神社'''。 [[category:静岡県]] ==祭神== *654柱(1899年(明治32年)11月13日鎮座祭) *75713柱(1984年(昭和59年)『靖国神社百年史』) *76200余柱(2003年(平成15年)『全国護国神社一覧』) ==歴史== 1877年(明治10年)以来、毎年11月25日に[[静岡浅間神社]]で行われてきた招魂祭に由来する。鏡を神体とし、姓名書が用いられていたことが記録に残っている。 1896年(明治29年)、郡長会議で招魂社建設が決議され、県を通して内務大臣の許可を得た。3年後の1899年(明治32年)11月10日に静岡市北番町1569坪の地に竣工し、11月13日午後8時に鎮座祭を行った。静岡県知事小野田元熈を祭主として、副祭主を歩兵第34連隊竹内連隊長、斎主を官幣大社[[浅間大社|浅間神社]]宮司杉谷正隆、副斎主を[[久能山東照宮]]宮司松平健雄とした。神明造の社殿に戦没者654柱を祭り、「静岡県共祭招魂社」と称した。共祭とは駿河、遠江、伊豆の三国の共同で祭祀するということである。[[官祭招魂社]]には指定されなかった。一方1908年(明治41年)より浜松の県社[[遠江・五社神社|五社神社]]でも例祭を行うようになる。1932年(昭和7年)7月「招魂社調」には「私祭招魂社」とある。 1939年(昭和14年)、内務省指定の「静岡県護国神社」になった。同年これを受けて、移転造営が計画されて、1942年(昭和17年)10月8日、現在地に建てられた護国神社様式の新社殿へ遷座した。敗戦後、占領期には「静霊神社」と改称した。 境内にはいくつかの慰霊碑があり、慰霊標、遺品館、武徳館、弓道場などもある。社地には[[静岡県神社庁]]、静岡県遺族会、自衛隊静岡地方連絡部事務所がある。例祭は10/22-23の秋季慰霊大祭。ほかに万灯みたま祭を8/13-15に行い、また毎月4-5回、祥月命日祭を行っている。面積境内32000余坪、社背林10000坪。 関連団体として永代祭祀講(神社の組織)、静岡県護国神社崇敬奉賛会、静霊奉賛会(会長知事)、静岡県遺族会がある。 *1877年(明治10年)11月25日:[[静岡浅間神社]]で、招魂祭。以後毎年。(『静岡県護国神社史』) *1896年(明治29年)7月5日:郡長会議で「招魂社建設趣意書」提出、議決(『静岡県護国神社史』) *1896年(明治29年)10月22日:招魂社建設発起人50余人、小松原静岡県知事に請願書。(『静岡県護国神社史』) *1896年(明治29年)11月16日:静岡県から内務省。建設許可願い。(『静岡県護国神社史』) *1896年(明治29年)12月5日:内務大臣から静岡県。招魂社建設の許可。内務省指令甲第129号。(『静岡県護国神社史』) *1897年(明治30年)月:用材購入開始。社地購入(『静岡県護国神社史』) *1897年(明治30年)1月11日:静岡県から出願者に通達。(『静岡県護国神社史』) *1899年(明治32年)11月10日:社殿竣工(『静岡県護国神社史』) *1899年(明治32年)11月13日:鎮座祭。「静岡県共祭招魂社」と称す。(『静岡県護国神社史』) *1899年(明治32年)11月14日:慰霊大祭(『静岡県護国神社史』) *1900年(明治33年)9月28日:台風で倒壊(『静岡県護国神社史』) *1902年(明治35年):静岡県招魂共祭会、設立(『静岡県護国神社史』) *1908年(明治41年)10月:従来の例祭に加えて、浜松の県社[[五社神社]]でも招魂祭を本年から執行。(『静岡県護国神社史』) *1916年(大正5年)4月1日:社殿にシロアリ発生のため、静岡浅間神社末社玉鉾神社に仮遷座。(『静岡県護国神社史』) *1916年(大正5年)8月9日:修復竣工。(『静岡県護国神社史』) *1916年(大正5年)10月18日:正遷座。(『静岡県護国神社史』) *1930年(昭和5年)10月5日:招魂社社号標、建立。(『静岡県護国神社史』) *1936年(昭和11年)12月:境内拡張整備のため、隣接地1015坪を買収。(『静岡県護国神社史』) *1937年(昭和12年)8月21日:境内拡張整備、着工。(『静岡県護国神社史』) *1937年(昭和12年)8月24日:仮殿地鎮祭。(『静岡県護国神社史』) *1937年(昭和12年)9月2日:仮殿遷座祭。(『静岡県護国神社史』) *1937年(昭和12年)9月17日:本殿地鎮祭。本殿の位置を変更。(『静岡県護国神社史』) *1937年(昭和12年)10月8日:本殿遷座祭。(『静岡県護国神社史』) *1939年(昭和14年)3月15日:招魂社から静岡県知事。社名改称願。(『静岡県護国神社史』) *1939年(昭和14年)3月22日:静岡県知事から招魂社。改称許可。(『静岡県護国神社史』) *1939年(昭和14年)4月1日:「静岡県護国神社」と改称。内務大臣指定の護国神社となる。(『静岡県護国神社史』) *1939年(昭和14年)9月1日:招魂共祭会、「静岡県護国神社奉斎会」と改称。(『静岡県護国神社史』) *1939年(昭和14年)12月11日:静岡県護国神社移転改築並戦勝記念館建設奉賛会、設立。社地移転事業始まる。(『静岡県護国神社史』) *1941年(昭和16年)6月18日:新社地の地鎮祭。(『静岡県護国神社史』) *1942年(昭和17年)10月8日:遷座祭。現在地の新社殿に遷座。(『静岡県護国神社史』) *1942年(昭和17年)10月9日:奉祝祭。(『静岡県護国神社史』) *1945年(昭和20年)10月:敗戦により、例祭中止。(『静岡県護国神社史』) *1946年(昭和21年):静岡県遺族会、設立。(『静岡県護国神社史』) *1946年(昭和21年)2月2日:宗教法人となる。(『全国護国神社会二十五年史』) *1946年(昭和21年)3月28日:神社本庁の承認を得る。(『静岡県護国神社史』) *1946年(昭和21年)5月2日:宗教法人登記完了(『全国護国神社会二十五年史』) *1947年(昭和22年)2月9日:「静霊神社」と改称。(『静岡県護国神社史』) *1947年(昭和22年)3月5日:改称変更を登記。(『静岡県護国神社史』) *1948年(昭和23年)1月15日:静霊講、設立。(『静岡県護国神社史』) *1949年(昭和24年)6月5日:神前結婚式を始める(『静岡県護国神社史』) *1952年(昭和27年)5月3日:講和発効奉告祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1952年(昭和27年)7月24日:静霊奉賛会、設立。(『静岡県護国神社史』) *1952年(昭和27年)10月3日:遷座10周年記念大祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1952年(昭和27年)11月3日:慰霊標除幕慰霊祭。(『静岡県護国神社史』) *1952年(昭和27年)12月18日:宗教法人法による法人。24日登記(『全国護国神社会二十五年史』) *1953年(昭和28年)3月5日:「静岡県護国神社」に復称。(『静岡県護国神社史』) *1953年(昭和28年)4月10日:名称変更を登記。(『全国護国神社会二十五年史』) *1953年(昭和28年)5月9日:神社本庁別表神社。『神社史』には29日(『全国護国神社会二十五年史』) *1953年(昭和28年)10月9日:復名奉告祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1956年(昭和31年)7月11日:静岡県遺族会館(『全国護国神社会二十五年史』) *1956年(昭和31年)10月:静岡県神社庁庁舎完成。(『静岡県護国神社史』) *1957年(昭和32年)9月:もと歩兵第34連隊兵舎を記念館として移築(『全国護国神社会二十五年史』) *1957年(昭和32年)10月25日:天皇皇后参拝。幣帛料(『全国護国神社会二十五年史』) *1959年(昭和34年)10月9日:鎮座60周年、護国神社制度施行20周年記念祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1960年(昭和35年)10月10日:合祀概了奉告臨時大祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1961年(昭和36年)10月25日:松崎町護国神社遷霊祭(『静岡県護国神社史』) *1964年(昭和39年)3月22日:仮殿地鎮祭。(『静岡県護国神社史』) *1964年(昭和39年)6月22日:仮殿遷座祭。(『全国護国神社会二十五年史』) *1964年(昭和39年)8月13-15日:初のみたま祭り。(『静岡県護国神社史』) *1965年(昭和40年)8月12日:社殿竣工遷座祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1965年(昭和40年)8月13日:奉祝祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1965年(昭和40年)10月10日:終戦20周年臨時大祭(『全国護国神社会二十五年史』) *1968年(昭和43年)10月11日:第一鳥居再建。明治100年記念事業(『全国護国神社会二十五年史』) *1969年(昭和44年)8月11日:招魂場に鳥居を建立。(岳南神社の鳥居??)(『静岡県護国神社史』) *1970年(昭和45年)7月5日:初の祥月命日祭(『静岡県護国神社史』) *1973年(昭和48年)4月3日:招魂場に玉垣を建立。(『静岡県護国神社史』) *1973年(昭和48年)10月11日:第二鳥居建立。(『静岡県護国神社史』) *1985年(昭和60年)10月9日:東参道鳥居建立。(『静岡県護国神社史』) *1998年(平成10年)10月:鎮座100年奉祝大祭(「参拝のしおり」) *2002年(平成14年):静岡県護国神社崇敬奉賛会、設立。(「静岡県護国神社崇敬奉賛会のしおり」) *2005年(平成17年)10月22-23日:終戦60年臨時奉幣祭(『護国しずおか』16) ==境内== *本社 *招魂斎庭 *慰霊標:納骨堂 <gallery> ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (1).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (2).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (3).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (4).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (6).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (7).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (8).jpg| ファイル:Shizuokaken-gokoku-jinja (9).jpg| </gallery> == 組織 == ===社司・宮司=== *1八木三男()<>:静岡県社寺兵事課長。 *芦原久雄 ==資料== *1941『静岡県神社志』「静岡県護国神社」[https://dl.ndl.go.jp/pid/1040155/1/171]
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