出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2015年11月16日 (月)
龍樹(150?-250?)は、南インド出身の学僧で、大乗仏教の事実上の開祖。『中論』で空の思想を確立し、中観派の祖となった。中観思想は天台宗や禅宗の成立に関わり、また『十住毘婆沙論』で初めて易行念仏を主張したことから浄土教の祖とされ、金剛薩埵が建てた南天鉄塔を発見し、収められていた経典を継承し、密教の祖になったともされる。真言宗の付法八祖の第三祖。龍樹菩薩、龍樹大士、龍勝、龍猛菩薩ともいう。本地仏を妙雲如来という。