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大乗仏教

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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***西明寺流
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===瑜伽行派系===
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===唯識派===
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[[瑜伽行派]]は、唯心論を唱える宗派。[[弥勒]][[無著]][[世親]]らが発展させた。特に『唯識三十頌』を重視する。唯識派、瑜伽行唯識派ともいう。ヨーガ。
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[[唯識派]]は、唯心論を唱える宗派。上座部の経量部の影響を受けていると言われる。[[弥勒]](マイトレーヤナータ、350頃-430頃)、[[無著]](アサンガ、阿僧伽、395頃-470頃)、[[世親]](ヴァスバンドゥ、400頃-480頃)が確立した。『解深密経』や『瑜伽師地論』(瑜伽論)を基礎経典とし、世親の『唯識三十頌』を重視する。代表的な僧侶として陳那(ディグナーガ)、無性(アスヴァバーヴァ)、安慧(スティラマティ)、護法(ダルマパーラ)、戒賢(シーラバドラ)、法称(ダルマキールティ)がいる。中国・日本の法相宗につながる。瑜伽行派、瑜伽行唯識派、ヨーガーチャーラともいう。
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*[[法相宗]]:[[玄奘]]の弟子の基を開祖とする。中国十三宗、南都六宗、新羅五教の一つ。慈恩宗ともいう。
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*無相唯識派:世親、安慧、真諦と伝わる。究極的に阿頼耶識を否定。中国の摂論宗につながる。
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*[[摂論宗]]:真諦が開祖。無著の『摂大乗論』を所依経典。玄奘らの法相宗が盛んになると衰退する。中国十三宗の一つ。
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*有相唯識派:陳那、無性、護法、戒賢、玄奘と伝わる。中国の法相宗につながる。
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*[[倶舎宗]]:『倶舎論』を所依とする宗派。法相宗の寓宗。中国十三宗、南都六宗の一つ。毘曇宗、阿毘曇宗とも。
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*[[法相宗]]:[[玄奘]](602-664)弟子の[[窺基]](632-682)を開祖とする。護法の『成唯識論』を所依とする。窺基は『成唯識論述記』を記した。日本では南寺伝と北寺伝に別れた。中国十三宗、南都六宗、新羅五教の一つ。慈恩宗、唯識宗ともいう。
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*[[地論宗]]:世親『十地経論』を所依とする宗派。華厳思想とも関係。浄影寺慧遠が代表的な僧侶。北道派と南道派に別れた。北道派は摂論宗に吸収される。
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*[[摂論宗]]:[[真諦]](499-569)が開祖。無著の『摂大乗論』を所依経典。玄奘らの法相宗が盛んになると衰退する。中国十三宗の一つ。
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*[[倶舎宗]]:世親『倶舎論』を所依とする宗派。アビダルマを研究する。『倶舎論』は、上座部の説一切有部の教学を経量部の視点を取り入れながら批判的にまとめた経典。中国では南北朝時代に説一切有部の教学を研究する毘曇宗が生まれた。これを母体として倶舎論旧訳を訳した真諦の弟子の慧〓や道岳が研究を始め、倶舎宗として成立。玄奘が新訳倶舎論を訳すとその弟子の神泰や普光、法宝、円暉らが盛んに研究した。日本では法相宗の寓宗で、用滅説の南寺伝と体滅説の北寺伝に別れた。中国十三宗、南都六宗の一つ。毘曇宗、阿毘曇宗とも。日本では薩婆多宗ともいう。
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*[[地論宗]]:華厳思想とも関係。中国十三宗の一つ。
===中観派系===
===中観派系===
[[中観派]]は、般若経典が説く「空」の思想を唱える宗派。龍樹を開祖とする。『中論』が主要経典。提婆(アーリヤデーバ)、羅〓羅(ラーフラバドラ)、仏護(ブッダパーリタ)、清弁(バーバビベーカ)、月称(チャンドラキールティ)などがいる。ナーランダー寺院の寂護(シャーンタラクシタ)、蓮華戒(カマラシーラ)がチベットに伝え、栄えた。チベットでは自立論証派と帰謬論証派に別れた。マーディヤミカともいう。
[[中観派]]は、般若経典が説く「空」の思想を唱える宗派。龍樹を開祖とする。『中論』が主要経典。提婆(アーリヤデーバ)、羅〓羅(ラーフラバドラ)、仏護(ブッダパーリタ)、清弁(バーバビベーカ)、月称(チャンドラキールティ)などがいる。ナーランダー寺院の寂護(シャーンタラクシタ)、蓮華戒(カマラシーラ)がチベットに伝え、栄えた。チベットでは自立論証派と帰謬論証派に別れた。マーディヤミカともいう。
*[[三論宗]]:『中論』『十二門論』『百論』を所依経典とする。中国十三宗、南都六宗の一つ。インド中観派の流れを組み、鳩摩羅什による漢訳を経て、『三論玄義』を著した吉蔵を開祖とする。
*[[三論宗]]:『中論』『十二門論』『百論』を所依経典とする。中国十三宗、南都六宗の一つ。インド中観派の流れを組み、鳩摩羅什による漢訳を経て、『三論玄義』を著した吉蔵を開祖とする。
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*[[中道宗]]:中論に基づく宗派。神印宗と合流して中神宗となる。
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*[[中道宗]]:『中論』に基づく宗派。神印宗と合流して中神宗となる。
*[[成実宗]]:開祖は鳩摩羅什。三論宗に吸収される。中国十三宗、南都六宗の一つ。
*[[成実宗]]:開祖は鳩摩羅什。三論宗に吸収される。中国十三宗、南都六宗の一つ。
*[[自立論証派]]:チベット中観派の分派。清弁(バーバビベーカ)を継承する。スバータントリカ。
*[[自立論証派]]:チベット中観派の分派。清弁(バーバビベーカ)を継承する。スバータントリカ。
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**(朝鮮)道門宗:
**(朝鮮)道門宗:
**白雲宗:宋代、白雲山庵に住した清覚(1043-1121)を開祖とする華厳宗系の宗派。異端とされ、元代や明代に禁教になった。
**白雲宗:宋代、白雲山庵に住した清覚(1043-1121)を開祖とする華厳宗系の宗派。異端とされ、元代や明代に禁教になった。
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*地論宗:『十地経』(『華厳経』の一章)、世親『十地経論』を所依経典とする宗派。北魏時代に菩提流支、勒那摩提の二人が中国に請来。梁、陳、隋代には興隆したがが、唐代に華厳宗が盛んになると吸収された。中国十三宗の一つ。
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*地論宗:『十地経』(『華厳経』の一章)、世親『十地経論』を所依経典とする宗派。浄影寺慧遠が代表的な僧侶。北道派と南道派に別れた。北道派は摂論宗に吸収される。北魏時代に菩提流支、勒那摩提の二人が中国に請来。梁、陳、隋代には興隆したがが、唐代には盛んになった華厳宗に吸収された。中国十三宗の一つ。
**南道派
**南道派
**北道派
**北道派

2017年3月6日 (月) 時点における版

大乗仏教。北伝仏教

目次

宗派

律宗

唯識派

唯識派は、唯心論を唱える宗派。上座部の経量部の影響を受けていると言われる。弥勒(マイトレーヤナータ、350頃-430頃)、無著(アサンガ、阿僧伽、395頃-470頃)、世親(ヴァスバンドゥ、400頃-480頃)が確立した。『解深密経』や『瑜伽師地論』(瑜伽論)を基礎経典とし、世親の『唯識三十頌』を重視する。代表的な僧侶として陳那(ディグナーガ)、無性(アスヴァバーヴァ)、安慧(スティラマティ)、護法(ダルマパーラ)、戒賢(シーラバドラ)、法称(ダルマキールティ)がいる。中国・日本の法相宗につながる。瑜伽行派、瑜伽行唯識派、ヨーガーチャーラともいう。

  • 無相唯識派:世親、安慧、真諦と伝わる。究極的に阿頼耶識を否定。中国の摂論宗につながる。
  • 有相唯識派:陳那、無性、護法、戒賢、玄奘と伝わる。中国の法相宗につながる。
  • 法相宗玄奘(602-664)弟子の窺基(632-682)を開祖とする。護法の『成唯識論』を所依とする。窺基は『成唯識論述記』を記した。日本では南寺伝と北寺伝に別れた。中国十三宗、南都六宗、新羅五教の一つ。慈恩宗、唯識宗ともいう。
  • 摂論宗真諦(499-569)が開祖。無著の『摂大乗論』を所依経典。玄奘らの法相宗が盛んになると衰退する。中国十三宗の一つ。
  • 倶舎宗:世親『倶舎論』を所依とする宗派。アビダルマを研究する。『倶舎論』は、上座部の説一切有部の教学を経量部の視点を取り入れながら批判的にまとめた経典。中国では南北朝時代に説一切有部の教学を研究する毘曇宗が生まれた。これを母体として倶舎論旧訳を訳した真諦の弟子の慧〓や道岳が研究を始め、倶舎宗として成立。玄奘が新訳倶舎論を訳すとその弟子の神泰や普光、法宝、円暉らが盛んに研究した。日本では法相宗の寓宗で、用滅説の南寺伝と体滅説の北寺伝に別れた。中国十三宗、南都六宗の一つ。毘曇宗、阿毘曇宗とも。日本では薩婆多宗ともいう。
  • 地論宗:華厳思想とも関係。中国十三宗の一つ。

中観派系

中観派は、般若経典が説く「空」の思想を唱える宗派。龍樹を開祖とする。『中論』が主要経典。提婆(アーリヤデーバ)、羅〓羅(ラーフラバドラ)、仏護(ブッダパーリタ)、清弁(バーバビベーカ)、月称(チャンドラキールティ)などがいる。ナーランダー寺院の寂護(シャーンタラクシタ)、蓮華戒(カマラシーラ)がチベットに伝え、栄えた。チベットでは自立論証派と帰謬論証派に別れた。マーディヤミカともいう。

  • 三論宗:『中論』『十二門論』『百論』を所依経典とする。中国十三宗、南都六宗の一つ。インド中観派の流れを組み、鳩摩羅什による漢訳を経て、『三論玄義』を著した吉蔵を開祖とする。
  • 中道宗:『中論』に基づく宗派。神印宗と合流して中神宗となる。
  • 成実宗:開祖は鳩摩羅什。三論宗に吸収される。中国十三宗、南都六宗の一つ。
  • 自立論証派:チベット中観派の分派。清弁(バーバビベーカ)を継承する。スバータントリカ。
  • 帰謬論証派:チベット中観派の分派。仏護(ブッダパーリタ)、月称(チャンドラキールティ)を継承する。プラーサンギカ。


華厳系

  • 華厳宗:『華厳経』を所依経典とする宗派。開祖は隋代の杜順。中国十三宗、南都六宗、新羅五教の一つ。朝鮮では円融宗ともいう。
    • (朝鮮)海東宗:元暁派。法性宗、芬皇宗ともいう。新羅五教の一つ。
    • (朝鮮)浮石宗:義相派
    • (朝鮮)道門宗:
    • 白雲宗:宋代、白雲山庵に住した清覚(1043-1121)を開祖とする華厳宗系の宗派。異端とされ、元代や明代に禁教になった。
  • 地論宗:『十地経』(『華厳経』の一章)、世親『十地経論』を所依経典とする宗派。浄影寺慧遠が代表的な僧侶。北道派と南道派に別れた。北道派は摂論宗に吸収される。北魏時代に菩提流支、勒那摩提の二人が中国に請来。梁、陳、隋代には興隆したがが、唐代には盛んになった華厳宗に吸収された。中国十三宗の一つ。
    • 南道派
    • 北道派

法華経信仰

  • 天台宗:中国十三宗の一つ。
    • 山家派:四明派とも。
      • 広智家
      • 神照家
      • 南屏家
    • 山外派
    • 雑伝派
    • (朝鮮)法事宗
    • (朝鮮)疏字宗
    • (日本)山門派
    • (日本)寺門派
  • 日蓮宗
    • 一致派
    • 勝劣派
    • 不受不施派
    • 富士派
  • 涅槃宗:『大般涅槃経』。道生や慧観が創始。天台宗に吸収された。中国十三宗、新羅五教の一つ。始興宗ともいう。


浄土教

  • 中国浄土教:中国十三宗の一つ。
    • 慧遠流
    • 道綽善導流
    • 慈愍流
    • 繋念会
    • 白蓮社:廬山慧遠が開祖
    • 浄業会
    • 白蓮宗:慈照子元が開祖。
  • 日本浄土教
    • 天台宗
    • 浄土宗
    • 浄土真宗
    • 時宗
    • 融通念仏宗
  • 普法宗:三階教として知られる。隋代の信行が開祖。

禅宗

  • 禅宗:中国十三宗の一つ。
    • 牛頭宗
    • 北宗:早く廃絶
    • 南宗:五家七宗の系統
    • 五家七宗
      • 雲門宗
      • 法眼宗
      • 曹洞宗
      • イ仰宗
      • 臨済宗
        • 黄龍派
        • 楊岐派
  • 朝鮮禅宗
    • 禅寂宗
    • 曹渓宗
  • 日本禅宗
    • 臨済宗
    • 日本達磨宗
    • 曹洞宗

密教

https://shinden.boo.jp/wiki/%E5%A4%A7%E4%B9%97%E4%BB%8F%E6%95%99」より作成

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