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ゲガルド修道院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年3月6日 (日)
ゲガルド修道院(Monastery of Geghard, Geghardi vanq)は、アルメニア共和国アザート渓谷にある、磔のイエスの脇腹を刺した聖槍(アルメニアの聖槍)が発見されたとされる、キリスト教・アルメニア使徒教会の修道院。一部は洞窟となっている。聖槍は現在、エチミアジン大聖堂にある。名称は「槍」を意味する。洞窟修道院
歴史
伝承によれば、十二使徒の1人タダイがバルトロマイとともにアルメニアで布教したときに聖槍を持ち込んだが殉教。聖槍はこの山の洞窟に隠された。
のちローマ帝国のキリスト教弾圧で、属国のアルメニアでも弾圧が行われ、グレゴリウス(グリゴール・ルサヴォリッチ)は、13年間アララト山の麓の地下牢(ホルヴィラップ修道院)に幽閉されたが、洞窟で聖槍を手にして、国王トルダト3世を改宗させ、キリスト教を国教とさせた。このとき、修道院が築かれたという。
13世紀に建てられた、いくつかの礼拝堂がある。歴代国王の墓もある。