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南廟
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2016年10月13日 (木)
南廟は、韓国ソウルにあった関帝廟。廃絶。宣祖31年創建。壬辰丁酉倭乱(文禄・慶長の役)で明軍が勝利したのは、関羽の加護があったからだと信じられ、ソウルには3所の関帝廟(東廟、南廟、北廟)が創建された。そのうちの最古のものである。
歴史
明軍将軍、陳寅は戦闘で負傷してこの地で治療した。明軍が勝利したのは、関羽の加護があったからだと信じられ、陳寅は熱烈な関帝信者となり、この地に関帝廟を創建した。その後、朝廷もこれを保護し、本格的な社殿を造営した。以来、ソウルに滞在する清の将軍は、この関帝廟を参拝することとした。光武3年1月6日、焼失。光武6年再建。隆煕2年、宮内庁による祭祀は廃絶となった。1914年(大正3年)5月、南廟維持社(のち財団法人)が設立され、1923年(大正12年)、関聖廟と称した。その後廃絶したらしい。(『京城府史』)