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大隅・高屋神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年5月13日 (月)
高屋神社(たかや・じんじゃ)は鹿児島県肝属郡肝付町北方(大隅国肝属郡)にある神社。祭神は彦火火出見尊・豊玉姫命・天津彦火瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦波瀲武鵜草葺不合尊・玉依姫命など。郷社。北西の国見山(高屋山)がホホデミの陵墓高屋山上陵の候補地。景行天皇行宮の高屋宮の伝承地でもある。鷹屋大明神社。高屋十二所大明神。(参考:同名神社高屋神社)
歴史
景行天皇が熊襲征伐のため、この地に来た時、山頂にあるホホデミの陵墓は参拝に不便であるため麓に分霊して社を建てたという。 1054年の古文書(大宰府符写)にみえる。 1505年の火災で古記・社宝を焼失。同年6月、肝付兼久が再建した。 1717年、正一位の宣命を受けたという。 1763年焼失。1765年再建。 1795年、白尾国柱が『麑藩名勝考』で山頂をホホデミの陵墓だと推定。 1853年、島津斉彬が参拝。 明治5年の明治天皇鹿児島県行幸の際には勅使が参拝。ホホデミの陵墓として有力視されていたことが分かる。しかし明治7年、霧島市溝辺町の高屋山上陵が治定された。 昭和3年、周辺神社4社合祀。
国見山の山頂には小祠があるようだ。 (『日本歴史地名大系』ほか)