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延暦寺西塔院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年5月11日 (金)
延暦寺西塔院は、滋賀県大津市の比叡山延暦寺の西塔地区にあった仏塔。本尊は大日如来。廃絶。最澄が構想した九院・十六院の一つ。六所宝塔のうち安中宝塔(山城宝塔院)に当たる(西塔地区を管轄する宝幢院やその付属の相輪塔とみなす考えもある)。法華千部西塔院。
歴史
最澄の存命中には建立されなかった。 宝幢院検校3世の延最が878年(元慶2年)頃に起工。延暦寺に行幸した宇多法皇が、建設が進まないのを見て早く完成させるように検校4世の増命に命じたという。これを受け、923年(延長1年)竣工。979年(天元2年)、良源による西塔地区の整備でも修復された。かなり早い時期に廃絶したらしい。(日本歴史地名大系)