出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年10月15日 (日)
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町にある後亀山天皇の陵墓。
山陵の記録は存在しないが、京都嵯峨の嵯峨・福田寺(浄土宗)の、同寺にある五輪塔が天皇陵であるという伝承から、1754年(宝暦4年)成立の『山城名跡巡行志』において、現在地が比定された。これに基づき、文久の修陵では、五輪塔を中心に整備され、周堀と外堤が造営され、「福田寺陵」とされた。明治以降、拝所が西面から南面に付け替えられ、また陵名は、「嵯峨小倉陵」に変更された。文久山陵図227