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古代国造関連旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
(版間での差分)
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== 現存する国造家 == | == 現存する国造家 == | ||
- | * | + | *出雲国造千家家:出雲大社社家。男爵。出雲氏。 |
- | * | + | *出雲国造北島家:出雲大社社家。男爵。出雲氏。 |
*阿蘇国造阿蘇家:阿蘇神社社家。男爵。開祖の速瓶玉命を[[国造神社]]に祀る。 | *阿蘇国造阿蘇家:阿蘇神社社家。男爵。開祖の速瓶玉命を[[国造神社]]に祀る。 | ||
- | * | + | *尾張国造千秋家:熱田神宮社家。男爵。尾張氏。 |
*宇佐国造宮成家:宇佐神宮社家。男爵。 | *宇佐国造宮成家:宇佐神宮社家。男爵。 | ||
*宇佐国造到津家:宇佐神宮社家。男爵。 | *宇佐国造到津家:宇佐神宮社家。男爵。 | ||
- | * | + | *紀伊国造紀家:紀氏。日前神宮・国懸神宮社家。男爵。祖は天道根命。丹生都比売神社の丹生氏も同族という。紀伊国造の新任には丹生都比売神社ゆかりの丹生酒殿神社を参拝するという。 |
- | * | + | *石見国造金子家:物部氏。物部神社社家。男爵。天津神社に祖を祀るともいう。 |
== 一覧 == | == 一覧 == | ||
===畿内=== | ===畿内=== | ||
- | * | + | *山代国造:山背直氏。祖の天目一箇命を祀る天目一神社が兵庫県西脇市にある。 |
*大和国造:大和直氏。祖は市磯長尾市。大和神社社家となる。篠畑神社に神田と神戸を寄進した。あるいは椎根津彦を祖とする。 | *大和国造:大和直氏。祖は市磯長尾市。大和神社社家となる。篠畑神社に神田と神戸を寄進した。あるいは椎根津彦を祖とする。 | ||
+ | *闘鶏国造: | ||
+ | *葛城国造:葛城直氏。初代は劒根。 | ||
*河内国造:凡河内氏。河内国魂神社を創建か。 | *河内国造:凡河内氏。河内国魂神社を創建か。 | ||
*都下国造:渡辺氏。坐摩神社社家として今も続くか。 | *都下国造:渡辺氏。坐摩神社社家として今も続くか。 | ||
21行: | 23行: | ||
*伊賀国造:祖は武伊賀津別命。波岸代猪田神社と関連するか。 | *伊賀国造:祖は武伊賀津別命。波岸代猪田神社と関連するか。 | ||
*伊勢国造:度会氏は伊勢神宮外宮社家。幕末には多数の家に分かれ、明治に松木家が男爵となった。国造高雄束命が都波岐・奈加等神社を創建。 | *伊勢国造:度会氏は伊勢神宮外宮社家。幕末には多数の家に分かれ、明治に松木家が男爵となった。国造高雄束命が都波岐・奈加等神社を創建。 | ||
- | * | + | *志摩国造: |
+ | *尾張国造:上記参照。尾張連氏。 | ||
*三河国造:祖の知波夜命を祀る謁播神社がある。末裔に知立神社社家の永見氏。 | *三河国造:祖の知波夜命を祀る謁播神社がある。末裔に知立神社社家の永見氏。 | ||
*穂国造:祖の菟上足尼を祀る菟足神社がある。菟上足尼は犬頭神社を創建したという。砥鹿神社を創建したとも推測される。 | *穂国造:祖の菟上足尼を祀る菟足神社がある。菟上足尼は犬頭神社を創建したという。砥鹿神社を創建したとも推測される。 | ||
- | * | + | *遠淡海国造:建比良鳥命が父天菩比命を高天神社に祀ったという。遠江国造。 |
+ | *久努国造: | ||
+ | *素賀国造: | ||
+ | *珠流河国造: | ||
+ | *廬原国造: | ||
+ | *伊豆国造:物部連氏。初代は若建命。 | ||
+ | *相模国造:漆部直氏。 | ||
*磯長国造:国造阿屋葉連が川匂神社を創建。 | *磯長国造:国造阿屋葉連が川匂神社を創建。 | ||
- | * | + | *武蔵国造:最初は笠原直氏。のち出雲氏となる。出雲系の初代は不破麻呂。氷川神社、伊波比神社、出雲伊波比神社、大国魂神社などを祀る。兄多毛比命が玉敷神社を創建。 |
*秩父国造:初代国造知知夫彦命や祖神を秩父神社に祀る。 | *秩父国造:初代国造知知夫彦命や祖神を秩父神社に祀る。 | ||
+ | |||
+ | *須恵国造:成務朝の設置。 | ||
+ | *馬来田国造:成務朝の設置。 | ||
+ | *上海上国造:成務朝の設置。姉埼神社社家の海上氏は末裔という。 | ||
+ | *伊甚国造:成務朝の設置。 | ||
+ | *武社国造:成務朝の設置。 | ||
+ | *菊麻国造:成務朝の設置。菊間古墳群 | ||
+ | *阿波国造:成務朝の設置。 | ||
+ | *印波国造:応神朝の設置。初代伊都許利命が麻賀多神社を祀る。 | ||
+ | *下海上国造:他田部直氏。応神朝の設置。祖神天穂日命を祀る雷神社がある。 | ||
+ | *千葉国造:大私部直氏。 | ||
*長狭国造:飽富神社が関連するか。 | *長狭国造:飽富神社が関連するか。 | ||
- | * | + | |
- | * | + | |
+ | *新治国造: | ||
+ | *筑波国造:阿閇色命が蚕影神社と関連。常陸守護八田知家は子の明玄に筑波国造の名跡を継がせて筑波氏を称し、筑波山神社と中禅寺を管轄した。 | ||
+ | *茨城国造: | ||
+ | *仲国造: | ||
*久自国造:祖は船瀬足尼。遠祖饒速日尊を祀る稲村神社を創建。立野神社を創建。 | *久自国造:祖は船瀬足尼。遠祖饒速日尊を祀る稲村神社を創建。立野神社を創建。 | ||
- | * | + | *高国造: |
- | * | + | |
+ | *国造:国造毘奈良珠命が雲井宮郷造神社を創建。 | ||
+ | |||
===東山道=== | ===東山道=== | ||
*近淡海国造:近江臣氏 | *近淡海国造:近江臣氏 | ||
+ | *安国造:安直氏。御上神社を氏神としたという。 | ||
*美濃国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。伊奈波神社と関連か。伊波乃西神社、神王神社など。 | *美濃国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。伊奈波神社と関連か。伊波乃西神社、神王神社など。 | ||
*本巣国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。阿夫志奈神社の祭神を祖神神大根王(彦坐王王子)とする説もある。伊奈波神社と関連か。 | *本巣国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。阿夫志奈神社の祭神を祖神神大根王(彦坐王王子)とする説もある。伊奈波神社と関連か。 | ||
+ | *牟義都国造: | ||
+ | *信濃国造:多氏。生島足島神社付近が拠点か。 | ||
*甲斐国造:国造塩海宿禰が日本武尊の命で金桜神社を創建とも。 | *甲斐国造:国造塩海宿禰が日本武尊の命で金桜神社を創建とも。 | ||
- | * | + | *那須国造:「那須国造碑」が有名。国造奈良別命が那須神社を創建。奈良別命は奈良神社(埼玉県熊谷市)に祀られる。三和神社あたりが故地か。 |
- | * | + | *下毛野国造:奈良別命が野木神社や宇都宮二荒山神社を創建。 |
- | + | *上毛野国造:上毛野君氏。 | |
*安積国造:安積国造神社 | *安積国造:安積国造神社 | ||
*石城国造:大国魂神社を祀る。同境内に国造の建許呂命を葬る甲塚古墳がある。 | *石城国造:大国魂神社を祀る。同境内に国造の建許呂命を葬る甲塚古墳がある。 | ||
*白河国造:国造塩伊乃己自直命を祀るともいう白河神社がある。 | *白河国造:国造塩伊乃己自直命を祀るともいう白河神社がある。 | ||
+ | *信夫国造:国霊神社は国造が尾張国中島郡から移したという。 | ||
===北陸道=== | ===北陸道=== | ||
+ | *若狭国造:稚桜部直氏。 | ||
+ | *角鹿国造 | ||
+ | *三国国造 | ||
*加賀国造:初代は大兄彦君。郡家神社(論社はいくつかある)に祖神を祀るとも。 | *加賀国造:初代は大兄彦君。郡家神社(論社はいくつかある)に祖神を祀るとも。 | ||
- | * | + | *加宜国造 |
+ | *江沼国造: | ||
+ | *伊弥頭国造:祖は大河音足尼。射水神社は、その祖神を祀るともいう。桜谷古墳群。 | ||
*久比岐国造:国造美保古命が大神社を祀った。 | *久比岐国造:国造美保古命が大神社を祀った。 | ||
+ | *高志深江国造: | ||
*佐渡国造:大荒木氏。大荒木直が祖で、荒貴神社に祀られていたという説がある。 | *佐渡国造:大荒木氏。大荒木直が祖で、荒貴神社に祀られていたという説がある。 | ||
*能登国造:能登部神社に祖神を祀る。 | *能登国造:能登部神社に祖神を祀る。 | ||
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===山陰道=== | ===山陰道=== | ||
*丹波国造:丹波氏。祖の大倉伎命が天照玉命神社に遠祖の天火明命を祀った。あるいは高倉下命を祖とし、高座神社に祀る。 | *丹波国造:丹波氏。祖の大倉伎命が天照玉命神社に遠祖の天火明命を祀った。あるいは高倉下命を祖とし、高座神社に祀る。 | ||
- | * | + | *但馬国造:日下部氏、あるいは神部直氏とも。祖の赤淵足尼命を祀る赤淵神社がある。後裔は八木氏。粟鹿神社とも関連するか。船之宮古墳は但馬国最大の規模の古墳で、国造の船穂足尼の墓所という。 |
- | * | + | *因幡国造:因幡氏。鳥取市の天穂日命神社を祀ったか。平安時代後期に国司橘行平により当主を殺害され滅亡。京都の因幡堂の薬師仏は因幡氏ゆかりの仏像を橘行平が持ち帰ったものという。 |
- | * | + | *伯耆国造:伯岐造氏。中世末まで石川家が国庁裏神社の社家として続いた。祖神を祀ったという波波伎神社周辺が故地という。 |
- | * | + | *出雲国造:上記も参照。出雲臣氏。『旧事本紀』によると、崇神朝に天穂日命十一世孫の宇迦都久怒を出雲国造としたという。元々は神魂神社の地が拠点で、神魂神社は邸内の祭場だったとも。国造の継承式が行われた。 |
*石見国造:上記参照。 | *石見国造:上記参照。 | ||
*隠岐国造:玉若酢命神社を奉祀。吉田氏。億岐家。 | *隠岐国造:玉若酢命神社を奉祀。吉田氏。億岐家。 | ||
===山陽道=== | ===山陽道=== | ||
- | * | + | *播磨国造:佐伯直氏。岩尾神社を建てたとも。 |
+ | *明石国造:八代足尼の後裔。海神社が拠点とも。海直氏が末裔か。 | ||
+ | *針間鴨国造: | ||
*吉備国造:吉備氏。備前・吉備津彦神社を奉祀。上道(かみつみち)・下道(しもつみち)・香屋・三野・苑・笠の6族からなる。 | *吉備国造:吉備氏。備前・吉備津彦神社を奉祀。上道(かみつみち)・下道(しもつみち)・香屋・三野・苑・笠の6族からなる。 | ||
*賀陽国造:備中吉備津神社社家となる。賀陽氏。栄西も末裔に当たる。 | *賀陽国造:備中吉備津神社社家となる。賀陽氏。栄西も末裔に当たる。 | ||
*吉備下道国造:祖の兄彦命(稲速別命)を安仁神社祭神とする説もある。 | *吉備下道国造:祖の兄彦命(稲速別命)を安仁神社祭神とする説もある。 | ||
+ | *吉備穴国造: | ||
+ | *吉備品治国造:大船足尼。 | ||
+ | *大伯国造: | ||
*阿岐国造:三ツ城古墳。祖神飽速玉男命を速谷神社に祀る。 | *阿岐国造:三ツ城古墳。祖神飽速玉男命を速谷神社に祀る。 | ||
*周防国造:周方神社社家の藤本家の祖が国造加米乃意美という。 | *周防国造:周方神社社家の藤本家の祖が国造加米乃意美という。 | ||
+ | *阿武国造: | ||
+ | *穴門国造:後裔は額田部直氏。 | ||
===南海道=== | ===南海道=== | ||
- | * | + | *紀伊国造:紀直氏。上記参照。 |
*名草国造:中言神社を祀る。 | *名草国造:中言神社を祀る。 | ||
- | * | + | *熊野国造: |
- | * | + | *阿波国造:粟凡直氏。粟国。阿波井神社や大麻比古神社と関連するか。中王子神社に「阿波国造碑」が現存。 |
- | * | + | *長国造:日峰神社で就任儀礼を行なったという。 |
- | * | + | *讃岐国造:讃岐公氏。祖は景行天皇皇子の神櫛別命で、城山神社や櫛梨神社や清水神社に祀られている。また国造の酒部黒麿が天川神社を創建。自身も祭神になる。讃岐・白鳥神社を創建。 |
- | * | + | *伊余国造:祖は神八井耳命で、佐々久神社に祀られる。伊予豆比古命神社に祖神を祀るともいう。末裔は河野氏。 |
+ | *怒麻国造: | ||
+ | *久味国造:伊予豆比古命神社に祖神を祀るともいう。 | ||
+ | *小市国造:越智氏。大山積神社社家となる。大浜八幡神社に乎致命を祀る。 | ||
*風速国造:物部氏。国造物部阿佐利が国津比古命神社を創建。 | *風速国造:物部氏。国造物部阿佐利が国津比古命神社を創建。 | ||
+ | |||
+ | |||
*波多国造:高知坐神社を創建か。神社のそばに県内最大の前方後円墳・曾我山古墳があり、国造の墓といわれる。 | *波多国造:高知坐神社を創建か。神社のそばに県内最大の前方後円墳・曾我山古墳があり、国造の墓といわれる。 | ||
*土佐国造:賀茂氏。祖は小立足尼。土佐神社を創建か。 | *土佐国造:賀茂氏。祖は小立足尼。土佐神社を創建か。 | ||
- | + | ||
===西海道=== | ===西海道=== | ||
+ | *筑紫国造: | ||
*宇佐国造:上記参照。 | *宇佐国造:上記参照。 | ||
- | *阿蘇国造:上記参照。 | + | *豊国造:大原八幡神社は国造の大原足尼命を偲んで建てたとも。 |
+ | *国前国造: | ||
+ | *比多国造: | ||
+ | *大分国造:大分社は国造の大分君稚臣などを祀る。 | ||
+ | *阿蘇国造:上記参照。 | ||
+ | *末羅国造: | ||
+ | *葛津立国造:三嶽神社を奉斎。 | ||
+ | *杵肆国造: | ||
+ | *筑志米多国造: | ||
*葦北国造:日羅将軍神社。日羅は、国造阿利斯登の子。 | *葦北国造:日羅将軍神社。日羅は、国造阿利斯登の子。 | ||
*日向国造:国造神社(剣柄神社内)がある。国造田刈穂が早吸日女神社を創建という。 | *日向国造:国造神社(剣柄神社内)がある。国造田刈穂が早吸日女神社を創建という。 | ||
*上県国造:国本神社と関連か。 | *上県国造:国本神社と関連か。 | ||
*下県国造:国本神社と関連か。 | *下県国造:国本神社と関連か。 | ||
+ | *壱岐国造:壱岐直氏。当初は島造。天児屋根命九世孫雷大臣の後裔という(「新撰姓氏録」右京神別)。 |
2018年1月21日 (日) 時点における版
国造(くにのみやつこ)は令制国成立前に各地方を収めた古代氏族。現代でも続いている家がいくつかある。現在の出雲大社では国造を「こくそう」と読む。
目次 |
現存する国造家
- 出雲国造千家家:出雲大社社家。男爵。出雲氏。
- 出雲国造北島家:出雲大社社家。男爵。出雲氏。
- 阿蘇国造阿蘇家:阿蘇神社社家。男爵。開祖の速瓶玉命を国造神社に祀る。
- 尾張国造千秋家:熱田神宮社家。男爵。尾張氏。
- 宇佐国造宮成家:宇佐神宮社家。男爵。
- 宇佐国造到津家:宇佐神宮社家。男爵。
- 紀伊国造紀家:紀氏。日前神宮・国懸神宮社家。男爵。祖は天道根命。丹生都比売神社の丹生氏も同族という。紀伊国造の新任には丹生都比売神社ゆかりの丹生酒殿神社を参拝するという。
- 石見国造金子家:物部氏。物部神社社家。男爵。天津神社に祖を祀るともいう。
一覧
畿内
- 山代国造:山背直氏。祖の天目一箇命を祀る天目一神社が兵庫県西脇市にある。
- 大和国造:大和直氏。祖は市磯長尾市。大和神社社家となる。篠畑神社に神田と神戸を寄進した。あるいは椎根津彦を祖とする。
- 闘鶏国造:
- 葛城国造:葛城直氏。初代は劒根。
- 河内国造:凡河内氏。河内国魂神社を創建か。
- 都下国造:渡辺氏。坐摩神社社家として今も続くか。
東海道
- 伊賀国造:祖は武伊賀津別命。波岸代猪田神社と関連するか。
- 伊勢国造:度会氏は伊勢神宮外宮社家。幕末には多数の家に分かれ、明治に松木家が男爵となった。国造高雄束命が都波岐・奈加等神社を創建。
- 志摩国造:
- 尾張国造:上記参照。尾張連氏。
- 三河国造:祖の知波夜命を祀る謁播神社がある。末裔に知立神社社家の永見氏。
- 穂国造:祖の菟上足尼を祀る菟足神社がある。菟上足尼は犬頭神社を創建したという。砥鹿神社を創建したとも推測される。
- 遠淡海国造:建比良鳥命が父天菩比命を高天神社に祀ったという。遠江国造。
- 久努国造:
- 素賀国造:
- 珠流河国造:
- 廬原国造:
- 伊豆国造:物部連氏。初代は若建命。
- 相模国造:漆部直氏。
- 磯長国造:国造阿屋葉連が川匂神社を創建。
- 武蔵国造:最初は笠原直氏。のち出雲氏となる。出雲系の初代は不破麻呂。氷川神社、伊波比神社、出雲伊波比神社、大国魂神社などを祀る。兄多毛比命が玉敷神社を創建。
- 秩父国造:初代国造知知夫彦命や祖神を秩父神社に祀る。
- 須恵国造:成務朝の設置。
- 馬来田国造:成務朝の設置。
- 上海上国造:成務朝の設置。姉埼神社社家の海上氏は末裔という。
- 伊甚国造:成務朝の設置。
- 武社国造:成務朝の設置。
- 菊麻国造:成務朝の設置。菊間古墳群
- 阿波国造:成務朝の設置。
- 印波国造:応神朝の設置。初代伊都許利命が麻賀多神社を祀る。
- 下海上国造:他田部直氏。応神朝の設置。祖神天穂日命を祀る雷神社がある。
- 千葉国造:大私部直氏。
- 長狭国造:飽富神社が関連するか。
- 新治国造:
- 筑波国造:阿閇色命が蚕影神社と関連。常陸守護八田知家は子の明玄に筑波国造の名跡を継がせて筑波氏を称し、筑波山神社と中禅寺を管轄した。
- 茨城国造:
- 仲国造:
- 久自国造:祖は船瀬足尼。遠祖饒速日尊を祀る稲村神社を創建。立野神社を創建。
- 高国造:
- 国造:国造毘奈良珠命が雲井宮郷造神社を創建。
東山道
- 近淡海国造:近江臣氏
- 安国造:安直氏。御上神社を氏神としたという。
- 美濃国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。伊奈波神社と関連か。伊波乃西神社、神王神社など。
- 本巣国造:遠祖彦坐王(開化天皇皇子)を祀る県主神社がある。阿夫志奈神社の祭神を祖神神大根王(彦坐王王子)とする説もある。伊奈波神社と関連か。
- 牟義都国造:
- 信濃国造:多氏。生島足島神社付近が拠点か。
- 甲斐国造:国造塩海宿禰が日本武尊の命で金桜神社を創建とも。
- 那須国造:「那須国造碑」が有名。国造奈良別命が那須神社を創建。奈良別命は奈良神社(埼玉県熊谷市)に祀られる。三和神社あたりが故地か。
- 下毛野国造:奈良別命が野木神社や宇都宮二荒山神社を創建。
- 上毛野国造:上毛野君氏。
- 安積国造:安積国造神社
- 石城国造:大国魂神社を祀る。同境内に国造の建許呂命を葬る甲塚古墳がある。
- 白河国造:国造塩伊乃己自直命を祀るともいう白河神社がある。
- 信夫国造:国霊神社は国造が尾張国中島郡から移したという。
北陸道
- 若狭国造:稚桜部直氏。
- 角鹿国造
- 三国国造
- 加賀国造:初代は大兄彦君。郡家神社(論社はいくつかある)に祖神を祀るとも。
- 加宜国造
- 江沼国造:
- 伊弥頭国造:祖は大河音足尼。射水神社は、その祖神を祀るともいう。桜谷古墳群。
- 久比岐国造:国造美保古命が大神社を祀った。
- 高志深江国造:
- 佐渡国造:大荒木氏。大荒木直が祖で、荒貴神社に祀られていたという説がある。
- 能登国造:能登部神社に祖神を祀る。
- 羽咋国造:羽咋神社に祖神石撞別命(垂仁天皇の皇子)を祀る。
山陰道
- 丹波国造:丹波氏。祖の大倉伎命が天照玉命神社に遠祖の天火明命を祀った。あるいは高倉下命を祖とし、高座神社に祀る。
- 但馬国造:日下部氏、あるいは神部直氏とも。祖の赤淵足尼命を祀る赤淵神社がある。後裔は八木氏。粟鹿神社とも関連するか。船之宮古墳は但馬国最大の規模の古墳で、国造の船穂足尼の墓所という。
- 因幡国造:因幡氏。鳥取市の天穂日命神社を祀ったか。平安時代後期に国司橘行平により当主を殺害され滅亡。京都の因幡堂の薬師仏は因幡氏ゆかりの仏像を橘行平が持ち帰ったものという。
- 伯耆国造:伯岐造氏。中世末まで石川家が国庁裏神社の社家として続いた。祖神を祀ったという波波伎神社周辺が故地という。
- 出雲国造:上記も参照。出雲臣氏。『旧事本紀』によると、崇神朝に天穂日命十一世孫の宇迦都久怒を出雲国造としたという。元々は神魂神社の地が拠点で、神魂神社は邸内の祭場だったとも。国造の継承式が行われた。
- 石見国造:上記参照。
- 隠岐国造:玉若酢命神社を奉祀。吉田氏。億岐家。
山陽道
- 播磨国造:佐伯直氏。岩尾神社を建てたとも。
- 明石国造:八代足尼の後裔。海神社が拠点とも。海直氏が末裔か。
- 針間鴨国造:
- 吉備国造:吉備氏。備前・吉備津彦神社を奉祀。上道(かみつみち)・下道(しもつみち)・香屋・三野・苑・笠の6族からなる。
- 賀陽国造:備中吉備津神社社家となる。賀陽氏。栄西も末裔に当たる。
- 吉備下道国造:祖の兄彦命(稲速別命)を安仁神社祭神とする説もある。
- 吉備穴国造:
- 吉備品治国造:大船足尼。
- 大伯国造:
- 阿岐国造:三ツ城古墳。祖神飽速玉男命を速谷神社に祀る。
- 周防国造:周方神社社家の藤本家の祖が国造加米乃意美という。
- 阿武国造:
- 穴門国造:後裔は額田部直氏。
南海道
- 紀伊国造:紀直氏。上記参照。
- 名草国造:中言神社を祀る。
- 熊野国造:
- 阿波国造:粟凡直氏。粟国。阿波井神社や大麻比古神社と関連するか。中王子神社に「阿波国造碑」が現存。
- 長国造:日峰神社で就任儀礼を行なったという。
- 讃岐国造:讃岐公氏。祖は景行天皇皇子の神櫛別命で、城山神社や櫛梨神社や清水神社に祀られている。また国造の酒部黒麿が天川神社を創建。自身も祭神になる。讃岐・白鳥神社を創建。
- 伊余国造:祖は神八井耳命で、佐々久神社に祀られる。伊予豆比古命神社に祖神を祀るともいう。末裔は河野氏。
- 怒麻国造:
- 久味国造:伊予豆比古命神社に祖神を祀るともいう。
- 小市国造:越智氏。大山積神社社家となる。大浜八幡神社に乎致命を祀る。
- 風速国造:物部氏。国造物部阿佐利が国津比古命神社を創建。
- 波多国造:高知坐神社を創建か。神社のそばに県内最大の前方後円墳・曾我山古墳があり、国造の墓といわれる。
- 土佐国造:賀茂氏。祖は小立足尼。土佐神社を創建か。
西海道
- 筑紫国造:
- 宇佐国造:上記参照。
- 豊国造:大原八幡神社は国造の大原足尼命を偲んで建てたとも。
- 国前国造:
- 比多国造:
- 大分国造:大分社は国造の大分君稚臣などを祀る。
- 阿蘇国造:上記参照。
- 末羅国造:
- 葛津立国造:三嶽神社を奉斎。
- 杵肆国造:
- 筑志米多国造:
- 葦北国造:日羅将軍神社。日羅は、国造阿利斯登の子。
- 日向国造:国造神社(剣柄神社内)がある。国造田刈穂が早吸日女神社を創建という。
- 上県国造:国本神社と関連か。
- 下県国造:国本神社と関連か。
- 壱岐国造:壱岐直氏。当初は島造。天児屋根命九世孫雷大臣の後裔という(「新撰姓氏録」右京神別)。