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ニューグレンジ遺跡

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年9月16日 (月)

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'''ニューグレンジ遺跡'''(Newgrange)は、アイルランド共和国[[ブルーナボーニャ遺跡群]]にある先史時代の巨大宗教遺跡。古墳とも神殿とも天文観測施設とも言われる。
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'''ニューグレンジ遺跡'''(Newgrange)は、アイルランド共和国東部[[ブルーナボーニャ遺跡群]]にある先史時代(新石器時代)の巨大宗教遺跡。古墳とも神殿とも天文観測施設とも言われる。
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直径85m、高さ13.5mの円丘で、石垣で囲われている。紀元前3200年ごろに建造されたと考えられており、[[ストーンヘンジ]]や[[ギザのピラミッド]]より古い。
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直径85m、高さ13.5mの円丘。石垣は97個の巨石の基盤の上に石英の小石で築かれている。20万tの石材が用いられており、30年以上かけて造営されたと推定されている。紀元前3200年ごろに建造されたと考えられており、[[ストーンヘンジ]]や[[ギザのピラミッド]]より古い。
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開口部があり、19mの通路で、内部の十字架状の部屋に通じている。
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冬至の朝、通路に日光が差し込み、内部の部屋の床を照らす。
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開口部があり、長さ19mの通路で、内部の十字架状の部屋に通じている。部屋には最大高さ6mの空間があり、壁面に文様が刻まれている。向かって右の小部屋には石の皿を置いた巨石がある。この巨石は通路より大きく、建造の最初に据えられたと考えられ、もっとも重要な場所だったとみられる。皿の上などには火葬済みの人骨が置かれていたことから墳墓説が唱えられている。冬至の朝、通路に開口部の上にある窓から日光が差し込み、内部の部屋の一番奥の壁を照らす。近隣の[[ノウス遺跡]][[ドウス遺跡]]でも特定の日に、光が差し込むように作られており、天文観測施設説の根拠である。
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かつて、周辺に37の立石があり、12基が現存している。
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近くの[[ノウス遺跡]][[ドウス遺跡]]も似た円丘を持つ。
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開口部の下にある巨石には文様が刻まれており、円丘の真裏にも文様のある巨石がある。かつて、周辺に37の立石があり、12基が現存している。
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(Newgrange.eu[http://www.newgrange.eu/]
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1970年代から発掘調査が行われた。
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(Newgrange.eu[http://www.newgrange.eu/]、『TBS世界遺産』2019年(令和1年)2月10日放送)
[[category:アイルランド共和国レンスター地方]]
[[category:アイルランド共和国レンスター地方]]

2019年9月16日 (月) 時点における最新版

ニューグレンジ遺跡(Newgrange)は、アイルランド共和国東部ブルーナボーニャ遺跡群にある先史時代(新石器時代)の巨大宗教遺跡。古墳とも神殿とも天文観測施設とも言われる。

直径85m、高さ13.5mの円丘。石垣は97個の巨石の基盤の上に石英の小石で築かれている。20万tの石材が用いられており、30年以上かけて造営されたと推定されている。紀元前3200年ごろに建造されたと考えられており、ストーンヘンジギザのピラミッドより古い。

開口部があり、長さ19mの通路で、内部の十字架状の部屋に通じている。部屋には最大高さ6mの空間があり、壁面に文様が刻まれている。向かって右の小部屋には石の皿を置いた巨石がある。この巨石は通路より大きく、建造の最初に据えられたと考えられ、もっとも重要な場所だったとみられる。皿の上などには火葬済みの人骨が置かれていたことから墳墓説が唱えられている。冬至の朝、通路に開口部の上にある窓から日光が差し込み、内部の部屋の一番奥の壁を照らす。近隣のノウス遺跡ドウス遺跡でも特定の日に、光が差し込むように作られており、天文観測施設説の根拠である。

開口部の下にある巨石には文様が刻まれており、円丘の真裏にも文様のある巨石がある。かつて、周辺に37の立石があり、12基が現存している。 1970年代から発掘調査が行われた。

(Newgrange.eu[1]、『TBS世界遺産』2019年(令和1年)2月10日放送)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E9%81%BA%E8%B7%A1」より作成

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