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舞楽寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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舞楽寺(ぶがくじ)は京都府京都市左京区一乗寺付近にあった天台宗寺院。
歴史
創建不詳。『薩戒記』の1425年9月11日条に中山定親が「逢客寺」「一乗寺」周辺を散策したこと、『二水記』の1517年10月28日条に鷲尾隆康が「一乗寺、舞楽寺」を遊覧したことが記されるが戦国時代に廃絶した。
その後も地名として存続したが、1677年(延宝5年)に近くに本願寺北山別院(養源寺)が建てられると、舞楽寺道場と呼ばれたこともあり、地名と寺号が混同され、北山別院を舞楽寺と呼ぶこともあった。さらにその「寺号」が1732年、北山別院旧本堂の移築と共に本願寺山科別院に移され、山科別院が舞楽寺と呼ばれるようにもなった。
鎮守の舞楽寺天王社(舞楽寺八王子社)があったが、明治5年八大神社に合祀された。 (『日本歴史地名大系』)