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大后廟
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2023年8月13日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
大后廟は東扶余にあった高句麗王室の祠廟。柳花夫人を祀る。東扶余は現在の中国吉林省のあたりか。廃絶。柳花夫人は伝説的な人物で、河伯神の娘とされ、東扶余王の金蛙王の妃で、高句麗初代の東明聖王の生母。『北史』「高句麗伝」と『三国史記』「祭祀志」に記述される夫余神の神廟に当たるとみられる。同書によると、木を刻んだ婦人の像を祭っているという。
歴史
- 前24年8月:柳花夫人、東扶余で薨去。東扶余王の金蛙が柳花夫人の葬儀を大后の礼式で行い、神廟を建てた。(『三国史記』「高句麗本紀」)
- 前24年10月:東明聖王、使者を扶余に派遣し、金蛙の徳に報いた。(『三国史記』「高句麗本紀」)
- 121年10月:太祖大王、扶余に行幸して大后廟を祭った。(『三国史記』「高句麗本紀」)