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サンセバスティアーノフォリレムーラ聖堂
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2023年10月7日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
サン・セバスティアーノ・フォリ・レ・ムーラ聖堂は、ローマにある、殉教者セバスティアヌスの墓の上に築かれたカトリックの聖堂。聖パウロと聖ペトロの墓所と信じられていた時代もある。ローマの七大巡礼聖堂の一つ。城壁外の聖セバスティアヌス聖堂。
皇帝ディオクレティアヌスの時代、近衛兵の若き将校セバスティアヌス(セバスティアーノ)は、他のキリスト教徒の兵士を援助した理由で杭に縛り付けられ、矢責めの刑にあった。死んだものとして放置されたが、イレネという女性の介抱で蘇生、再び逮捕され棍棒で殴られて殉教した。矢は疫病を象徴することから矢を受けても死ななかったセバスティアヌスは疫病予防・病気平癒の聖人として信仰されている。現在の聖堂は4世紀中頃のものを、1612年枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの寄進で改築されたもの。地下には2世紀の廟堂が残されており、3世紀頃には使徒パウロとペトロの遺骸が収められていると信じられていたという。
伽藍
- 向かって右脇の礼拝堂:「イエスの足跡」とセバスティアヌスが打たれた矢の聖遺物を納める。
- 向かって左脇の礼拝堂:セバスティアヌスの横臥像があり、その下に聖骸を納める。
画像
参考文献
- 浅香正監修『季刊文化遺産17 ローマ古寺巡礼』