ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
丹南・来迎寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2023年10月13日 (金) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
来迎寺(らいごうじ)は、大阪府松原市丹南(河内国丹南郡)にある融通念仏宗寺院。河内六別時の一つで、「十箇郷別時」と呼ばれた。丹南藩高木家の菩提寺。本尊は阿弥陀如来。護念院と号す。山号は諸仏山。(参考:同名寺院来迎寺・多聞院)
かつては毘沙門院、多聞院という草庵であったが、1131年(天承1年)5月、鳥羽上皇の勅願により良忍が寺院を創建し、阿弥陀寺と称した。のち法明が1324年(正中1年)に再建し、河内六別時の一つとなった。1323年(元亨3年)の再建ともいう。
江戸時代、それまで挽道場だったのが、1652年(承応1年)、領主に寺地を申請し現在地を与えられて寺院となったという。あるいは1647年(正保4年)に再建されたともいうが不詳。隣に丹南藩の丹南陣屋があった。丹南藩高木家の墓地がある。法明の衣が残されており、供養塔もある。本尊の阿弥陀如来画像は法明が菅生神社(堺市美原区)で感得したものという。
近代には融通念仏宗中本山となっている。
組織
歴代住職
- 法明
- 道明
- 道西
- 道明
- 道西
- 徳円
- 宗珍
- 道山
- 道伯
- 良清:挽道場をやめ、堂を建てた
- 性円
- 崇円
- 道感
- 西念
参考文献
- 『大阪府全志』4巻
- 松原市ウェブサイト[1]
- 塩野芳夫著、1995『近世畿内の社会と宗教』和泉書院