ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
琉球開闢九御嶽
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2012年1月6日 (金) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
琉球神話において宇宙開闢のとき、最初にアマミキョが作ったとされる九つの御嶽。 『中山世鑑』に記載される。
記載順 | 名称(『中山世鑑』) | 現在名 | 所在地 | コメント |
---|---|---|---|---|
1 | 辺土の安須森 | 安須森御嶽 | 沖縄県国頭郡国頭村辺戸 岩山 | 琉球の開闢神アマミキョが天降りして最初に祭った御嶽とされる。古くはこの麓を流れるアフリ川から、国王と聞得大君のための若水を汲んだ。辺戸御嶽ともいう。中腹に遥拝所。宜野久瀬嶽(しぬくしたき)(神名「カネツ御イベ」)とアフリ嶽(神名「カンナカナノ御イベ」)の総称。アフリ嶽は君真物が出現した地という。 |
2 | 今鬼神のカナヒヤフ | 今帰仁クボー御嶽 | 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊 今帰仁城内 | 今帰仁城にある。神名「ワカツカサノ御イベ」。今帰仁ヌルが祭祀を司る。五月に稲穂祭、九月に神拝みを行う。クバ御嶽ともいう。 |
3 | 知念森 | 知念森 | 沖縄県南城市知念知念 知念城内 | 東御回りの拝所の一つでもある。 |
4 | 斎場嶽 | 斎場御嶽 | 沖縄県南城市知念久手堅 | 東御回りの拝所の一つでもある。沖縄最高の聖地。「君ガ嶽主ガ嶽御イベ」 |
5 | 薮薩の浦原 | 薮薩御嶽 | 沖縄県南城市玉城百名 | 東御回りの拝所の一つでもある。タマガイコマガイの御イベ、ムメギヨラタチナリノ御イベ |
6 | 玉城アマツツ | 雨粒天次御嶽 | 沖縄県南城市玉城玉城 玉城城内 | 東御回りの拝所の一つでもある。アガル御イベ、ツレル御イベ。国王・聞得大君が一年おきに参拝したが1673年から中止。雨乞いの祈祷も行われた。 |
7 | 久高島コバウ森 | 久高島クボー御嶽 | 沖縄県南城市知念久高 久高島 | 村の中心的な拝所。外間ヌルと久高ヌルが祭祀を掌る。初穂祭には一年おきに国王・聞得大君・司雲上按司が参拝した。 |
8 | 首里杜 | 首里森御嶽 | 沖縄県那覇市首里当蔵町3丁目1 首里城内 | 首里城十嶽の一つ。首里城の守護神。 |
9 | 真玉杜 | 真玉森御嶽(廃絶) | 沖縄県那覇市首里当蔵町3丁目1 首里城内 | 首里城十嶽の一つ。首里城の守護神。聖域「京の内」にあった。廃絶し所在不明。 |