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本道寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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本道寺は山形県西村山郡西川町本道寺にあった真言宗寺院。本尊は大日如来。出羽三山八方七口の一つ本道寺口にあった。湯殿山の登山口。山号は月光山。神仏分離で廃絶して口之宮湯殿山神社となる。
歴史
裏口別当。809年(大同4年)、空海が創建し、「月光山光明院」と称したという。あるいは826年(天長3年)の創建とも1525年(大永5年)創建(『三山雅集』)ともいう。1123年(保安4年)、空山が諸国を勧進して伽藍を造営した。以後、隆盛して塔頭6院、48坊を支配した。江戸時代には徳川家七祈願所(不詳)の一つとなった。湯殿山四寺の代表として、七年ごとに江戸出府して祈祷したという。1759年(宝暦9年)、本尊出開帳を江戸本所回向院で実施した。1845年(弘化2年)、仁和寺から「湯殿山」額を下賜された。1868年(明治1年)、戊辰戦争で諸堂焼失。神仏分離にともない、出羽三山が神社になったことに合わせて、本道寺も神社となった。『東講商人鑑』の図によると、本堂のほか、経堂、開山堂、本地堂、三宝荒神などがあった。(『山形県神社誌』)
子院として秀学坊、久善坊、藤本坊、正順坊、一雲坊、国本坊、清林坊、吉本坊、頼伝坊、重蔵坊、大弐坊、浄日院、慶存坊、来学坊、養清坊、一呼坊、清蔵坊、角蔵坊、兵部坊、長順坊、長慶坊、市蔵坊、清教坊、梅本坊、宝蔵坊、常学坊、徳内坊などがあった。『東講商人鑑』の図にあるもの、ないものがある。