ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

シルクロードの仏教

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年4月11日 (火)

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(?一覧)
 
(間の17版分が非表示)
1行: 1行:
-
'''中央アジアの仏教'''は北伝仏教の一つ。中央アジアの範囲には諸説あるが、ここでは、いわゆる東トルキスタン(現在の中国ウイグル自治区)、ジュンガリア(同)、西トルキスタン(トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタン)、アフガニスタン、パキスタンの一部にかけての地域を指す(ただしカザフスタンには目立った仏教遺跡はない)。
+
'''シルクロードの仏教'''は[[北伝仏教]]の一つ。ここでは、いわゆる東トルキスタン(現在の中国ウイグル自治区)、ジュンガリア(同)、西トルキスタン(トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタン)、アフガニスタン、パキスタンの一部にかけての地域を指す(ただしカザフスタンには目立った仏教遺跡はない)。'''西域'''の仏教。
[[上座部仏教]]が信仰されたが、のち[[大乗仏教]]も普及し、混然一体となって伝播したらしい。中央アジアで信仰された大乗仏教はシルクロードを通って東アジア([[中国仏教|中国]]、[[朝鮮仏教|朝鮮]]、[[日本仏教|日本]])に伝えられた。[[玄奘]]を始めとする中国僧が仏典を求めに通った。現在ではほとんどが[[イスラム教]]圏となっている。
[[上座部仏教]]が信仰されたが、のち[[大乗仏教]]も普及し、混然一体となって伝播したらしい。中央アジアで信仰された大乗仏教はシルクロードを通って東アジア([[中国仏教|中国]]、[[朝鮮仏教|朝鮮]]、[[日本仏教|日本]])に伝えられた。[[玄奘]]を始めとする中国僧が仏典を求めに通った。現在ではほとんどが[[イスラム教]]圏となっている。
-
ガンダーラ地方(現在のアフガニスタン北部~パキスタン北部)を中心に仏像の造立が盛んとなり、仏教界全体に大きな影響を与えた。この地域には、[[石窟寺院]]が多いことも特徴で、近年はイスラム政権による遺跡破壊が注目された。ヨーロッパ列強の中央アジア侵出で多数の遺跡が発見され、日本の[[西本願寺]]の大谷探検隊も参加し、調査が進んだ。
+
ガンダーラ地方(現在のアフガニスタン北部~パキスタン北部)を中心に仏像の造立が盛んとなり、仏教界全体に大きな影響を与えた。この地域には、[[石窟寺院]]が多いことも特徴。近年はイスラム過激主義勢力による遺跡破壊が注目されている。ヨーロッパ列強の中央アジア侵出で多数の遺跡が発見され、日本の[[西本願寺]]の大谷探検隊も参加し、調査が進んだ。仏教西漸の過程が少しずつ明らかになってきている。
-
==遺跡==
+
 
-
*[[アジナテパ寺院]]
+
==一覧==
 +
===ガンダーラ===
 +
*[[ペシャーワル]]:ガンダーラ王国の首都
 +
**[[ペシャーワル塔]]:
 +
*[[タキシラ]]:仏教都市
 +
**[[シルカップ遺跡]]:
 +
*[[スワート渓谷]]
 +
**[[ダムコット寺院]]
 +
**[[グンバトゥーナ寺院]]
 +
**[[シャージーキーデリー寺院]]
 +
**[[トプダラ寺院]]
 +
**[[ニモグラム寺院]]
 +
**[[パーンル寺院]]
 +
**[[サイドゥ寺院]]
 +
*[[モーラモラドゥ寺院]]
*[[タレリ寺院]]
*[[タレリ寺院]]
-
*[[ダムコット寺院]]
+
*[[ジャマルガリ寺院]]
 +
*[[シクリ寺院]]
 +
*[[アンダンデリー寺院]]
 +
*[[チャトパット寺院]]
 +
*[[プトカラ寺院]]
 +
*[[ラニガト寺院]]
 +
*[[メハサンダ寺院]]
 +
 
 +
===アフガニスタン===
*[[チャカラクテペ寺院]]
*[[チャカラクテペ寺院]]
-
*[[シルカップ遺跡]]
 
*[[ショトラク寺院]]
*[[ショトラク寺院]]
-
*[[ジャマルガリ寺院]]
 
*[[スルフコタル石窟寺院]]
*[[スルフコタル石窟寺院]]
-
*[[シクリ寺院]]
 
-
*[[サイドゥ寺院]]
 
*[[カラチャ寺院]]
*[[カラチャ寺院]]
*[[カジトゥトゥ石窟寺院]]
*[[カジトゥトゥ石窟寺院]]
-
*[[アンダンデリー寺院]]
 
*[[アッラーナザール石窟寺院]]
*[[アッラーナザール石窟寺院]]
*[[タパサルダール寺院]]
*[[タパサルダール寺院]]
*[[タパスカンダル寺院]]
*[[タパスカンダル寺院]]
-
*[[タフティルスタム寺院]]
 
-
*[[チャトパット寺院]]
 
*[[ティリヤテペ寺院]]
*[[ティリヤテペ寺院]]
*[[テペマランジャン寺院]]
*[[テペマランジャン寺院]]
-
*[[トプダラ寺院]]
+
*[[タフティルスタム寺院]]
*[[ドゥルマンテペ寺院]]
*[[ドゥルマンテペ寺院]]
-
*[[ドルトデシク石窟寺院]]
 
-
*[[ニモグラム寺院]]
 
*[[ハザールスム石窟寺院]]
*[[ハザールスム石窟寺院]]
*[[ハムサルガル寺院]]
*[[ハムサルガル寺院]]
35行: 48行:
*[[バーミヤン石窟寺院]]
*[[バーミヤン石窟寺院]]
*[[パイタヴァ寺院]]
*[[パイタヴァ寺院]]
-
*[[パーンル寺院]]
 
-
*[[プトカラ寺院]]
 
-
*[[ベシデシク石窟寺院]]
 
-
*[[メハサンダ寺院]]
 
-
*[[モーラモラドゥ寺院]]
 
-
*[[ラニガト寺院]]
 
*[[ラルマ寺院]]
*[[ラルマ寺院]]
-
*[[ヴァルジュヴィ石窟寺院]]
+
*[[グルダラ塔]]
 +
*[[コリナーデル寺院]]
 +
*[[シアコー石窟寺院]]
 +
*[[テペザルガラン寺院]]
 +
*[[フィルハナ石窟寺院]]
 +
*[[フォンドキスタン寺院]]
 +
===トルキスタン===
 +
*[[アジナテパ寺院]]:タジキスタン
 +
*[[ヴァン塔]]:タジキスタン
 +
*[[メルブ遺跡]]:トルクメニスタン
 +
*[[ドルトデシク石窟寺院]]:トルクメニスタン
 +
*[[ベシデシク石窟寺院]]:トルクメニスタン
 +
*[[エケデシク石窟寺院]]:トルクメニスタン
 +
*[[テルメズ遺跡]]:ウズベキスタン。多数の遺跡。
 +
*[[クヴァ遺跡]]:ウズベキスタン
 +
*[[ヴァルジュヴィ石窟寺院]]:イラン
 +
 
 +
===東トルキスタン===
 +
===カシュガル===
 +
*[[カシュガル]]
 +
===ホータン===
 +
*[[ホータン]]
 +
*[[マリクワト遺跡]]
 +
*[[ヨートカン遺跡]]
 +
===クチャ===
 +
*[[クチャ]]
 +
*[[アーシュチャリア寺院]]
 +
*[[キジル石窟寺院]]
 +
===トルファン===
 +
*[[トルファン]]
 +
*[[ベゼクリク石窟寺院]]
 +
 
 +
===敦煌===
 +
*[[敦煌]]

2017年4月11日 (火) 時点における最新版

シルクロードの仏教北伝仏教の一つ。ここでは、いわゆる東トルキスタン(現在の中国ウイグル自治区)、ジュンガリア(同)、西トルキスタン(トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタン)、アフガニスタン、パキスタンの一部にかけての地域を指す(ただしカザフスタンには目立った仏教遺跡はない)。西域の仏教。

上座部仏教が信仰されたが、のち大乗仏教も普及し、混然一体となって伝播したらしい。中央アジアで信仰された大乗仏教はシルクロードを通って東アジア(中国朝鮮日本)に伝えられた。玄奘を始めとする中国僧が仏典を求めに通った。現在ではほとんどがイスラム教圏となっている。 ガンダーラ地方(現在のアフガニスタン北部~パキスタン北部)を中心に仏像の造立が盛んとなり、仏教界全体に大きな影響を与えた。この地域には、石窟寺院が多いことも特徴。近年はイスラム過激主義勢力による遺跡破壊が注目されている。ヨーロッパ列強の中央アジア侵出で多数の遺跡が発見され、日本の西本願寺の大谷探検隊も参加し、調査が進んだ。仏教西漸の過程が少しずつ明らかになってきている。


目次

一覧

ガンダーラ

アフガニスタン

トルキスタン

東トルキスタン

カシュガル

ホータン

クチャ

トルファン

敦煌

http://shinden.boo.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E4%BB%8F%E6%95%99」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール