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シルクロードの仏教
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年1月19日 (月) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
中央アジアの仏教は北伝仏教の一つ。中央アジアの範囲には諸説あるが、ここでは、いわゆる東トルキスタン(現在の中国ウイグル自治区)、ジュンガリア(同)、西トルキスタン(トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタン)、アフガニスタン、パキスタンの一部にかけての地域を指す(ただしカザフスタンには目立った仏教遺跡はない)。
上座部仏教が信仰されたが、のち大乗仏教も普及し、混然一体となって伝播したらしい。。中央アジアで信仰された大乗仏教はシルクロードを通って東アジア(中国、朝鮮、日本)に伝えられた。玄奘を始めとする中国僧が仏典を求めに通った。現在ではほとんどがイスラム教圏となっている。 ガンダーラ地方(現在のアフガニスタン北部~パキスタン北部)を中心に仏像の造立が盛んとなり、仏教界全体に大きな影響を与えた。この地域には、石窟寺院が多いことも特徴で、近年はイスラム政権による遺跡破壊が注目された。ヨーロッパ列強の中央アジア侵出で多数の遺跡が発見され、日本の西本願寺の大谷探検隊も参加し、調査が進んだ。