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一州一寺一観制
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年5月8日 (火)
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*肥田路美2009「隋・唐前期の一州一寺制と造像」『早稲田大学大学院文学研究科紀要 第3分冊』55 | *肥田路美2009「隋・唐前期の一州一寺制と造像」『早稲田大学大学院文学研究科紀要 第3分冊』55 | ||
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2018年5月8日 (火) 時点における最新版
一州一寺一観制は、中国歴代王朝で諸州ごとに仏教寺院と道観をそれぞれ設置した制度。日本の国分寺制度の原型。
仏寺
- 大興国寺:隋の文帝が実施。45州に設置。文帝が即位前に経歴したところという。
- 仁寿舎利塔:隋の文帝が実施。111所に建立。仁寿元年(601)10月15日、翌年と同4年の4月8日に各州で正午に全国同時に舎利を埋納したという。神尼智仙の像を塔内に祭ったという。
- (名称不明):唐の高宗が乾封元年(666)、泰山封禅後に諸州に寺と道観を設置。
- 大雲経寺:則天武后が載初元年(690)に実施。
- 大唐中興寺:唐の中宗が神龍元年(705)に設置。大雲経寺を改称したものが多いという。
- 龍興寺:景龍元年(707)、「中興」という言葉は一度断絶したようで良くないので改名。
- 開元寺:開元26年(738)6月1日、玄宗が実施。龍興寺はそのままに別に設置。
- 天寧寺?:北宋
- 光孝寺?:南宋
太平興国寺も関連するか。
道観
- (名称不明):唐の高宗が乾封元年(666)、泰山封禅後に諸州に寺と道観を設置。
- 大唐中興観:唐の中宗が神龍元年(705)に設置。
- 龍興観:景龍元年(707)、「中興」という言葉は一度断絶したようで良くないので改名。
- 開元観:開元26年(738)6月1日、玄宗が実施。龍興観はそのままに別に設置。
- 玉芝観:唐代。玄宗が設置。
- 天慶観:宋代
- 玄妙観:元代
参考文献
- 肥田路美2009「隋・唐前期の一州一寺制と造像」『早稲田大学大学院文学研究科紀要 第3分冊』55