上野東照宮

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2023年2月20日 (月) 時点における版

黄金に輝く上野東照宮の本殿

唐門（内側）

上野東照宮（うえの・とうしょうぐう）は、東京都台東区上野公園の旧寛永寺境内にある東照宮。祭神は徳川家康・徳川吉宗・徳川慶喜。府社。別当は寛永寺寒松院だった。

• 1627年(寛永4年)：津藩主藤堂高虎と天海により寛永寺内に創建。
• 1631年：土井利勝、五重塔を建立
• 1633年(寛永10年)：酒井忠世、大鳥居を奉納。
• 1639年：五重塔焼失。同年、再建。
• 1646年(正保3年)：宮号宣下
• 1646年(正保3年)：2000石寄進。「東照宮御領」ではあるが寛永寺に与えられ、250石が東照宮に配当された。
• 1651年(慶安4年)：徳川家光、現在の社殿を造営。勅使参向。
• 1654年：徳川家綱、東照宮御領を5600石に加増。うち1335石が実際に東照宮に配当された。
• 明治初年：東照宮の管轄下にあった五重塔を寛永寺に移管。
• 1873年(明治6年)：紅葉山東照宮から鳥居を移築。
• 1873年(明治6年)7月：府社列格。
• 1874年(明治7年)：深川木場組合の寄進で、神楽殿を建立。
• 大正年間：栄誉権現を境内に遷座
• 1923年：関東大震災の被災を免れた。大鳥居が倒壊しなかったことが注目された。
• 1945年：東京大空襲の被災を免れた
• 2013年：社殿の大修復

境内

• 本社
• 栄誉権現
• 銅灯籠：全48基。寛永慶安に奉納
• 石灯籠：約200基。ほとんどが1651年(慶安4年)奉納。1631年(寛永8年)佐久間勝之奉納の高さ6.8mの大石灯籠もある。

参道

灯籠
		御三家燈籠

唐門

社殿

拝殿正面		上野東照宮・E拝殿・正面・全体-03.jpg

拝殿側面

本殿

栄誉権現
御供所か

旧紅葉山東照宮の鳥居。江戸城の遺構