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修法師制度
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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'''修法師'''(しゅほっし)は[[日蓮宗]]の祈祷師。[[法華経寺]]行堂の成満者に対し、[[日蓮宗久遠寺派]]が授与する資格と、[[遠寿院]]行堂の成満者に対し、遠寿院が授与する資格がある。修法師になるためには荒行堂(加行所)で100日荒行の修行をする。 | '''修法師'''(しゅほっし)は[[日蓮宗]]の祈祷師。[[法華経寺]]行堂の成満者に対し、[[日蓮宗久遠寺派]]が授与する資格と、[[遠寿院]]行堂の成満者に対し、遠寿院が授与する資格がある。修法師になるためには荒行堂(加行所)で100日荒行の修行をする。 | ||
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+ | 日蓮宗久遠寺派の制度としては次の通り。法華経寺で行われる。 | ||
+ | 毎年11月1日に入行し、翌年2月10日に成満する。毎朝午前2時頃に起きて午後11時頃まで1日7回水行を行う。水行の合間にひたすら読経する。また様々な指導や伝授を受ける。睡眠時間は1日3時間。食事は朝夕2回の一汁一菜。入行会は午前9時、常修殿に集合。祖師堂で法要。式典。諸堂巡拝の後、午後3時頃、瑞門をくぐって荒行堂に籠もる。成満会は午前6時に瑞門が開門され出堂し、祖師堂で法要が営まれる。初行を終えた者に「修法師辞令」が授与される。地元に帰ってから自坊などで帰山式を行う。 | ||
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+ | 最初の入行を初行といい、再行・三行・四行・五行となる。段階的に相伝書の内容を伝授される。全て伝授されると「修法師範」となるらしい。6回目からは「参籠」と呼ぶ。参籠5回で「伝師相承」となり、合計千日おえると阿闍梨号(●●阿闍梨)を授与されるようだ。全国修法師連合会がある。 | ||
==加行所== | ==加行所== | ||
- | *[[法華経寺]] | + | *[[法華経寺行堂]]:千葉県市川市中山。[[法華経寺]]内。 |
*[[遠寿院]]行堂:千葉県市川市中山。法華経寺子院。 | *[[遠寿院]]行堂:千葉県市川市中山。法華経寺子院。 | ||
*[[智泉院]]行堂:千葉県市川市中山。法華経寺子院。加行所は廃絶。単立か。 | *[[智泉院]]行堂:千葉県市川市中山。法華経寺子院。加行所は廃絶。単立か。 |
2020年4月5日 (日) 時点における版
修法師(しゅほっし)は日蓮宗の祈祷師。法華経寺行堂の成満者に対し、日蓮宗久遠寺派が授与する資格と、遠寿院行堂の成満者に対し、遠寿院が授与する資格がある。修法師になるためには荒行堂(加行所)で100日荒行の修行をする。
修行と制度
日蓮宗久遠寺派の制度としては次の通り。法華経寺で行われる。 毎年11月1日に入行し、翌年2月10日に成満する。毎朝午前2時頃に起きて午後11時頃まで1日7回水行を行う。水行の合間にひたすら読経する。また様々な指導や伝授を受ける。睡眠時間は1日3時間。食事は朝夕2回の一汁一菜。入行会は午前9時、常修殿に集合。祖師堂で法要。式典。諸堂巡拝の後、午後3時頃、瑞門をくぐって荒行堂に籠もる。成満会は午前6時に瑞門が開門され出堂し、祖師堂で法要が営まれる。初行を終えた者に「修法師辞令」が授与される。地元に帰ってから自坊などで帰山式を行う。
最初の入行を初行といい、再行・三行・四行・五行となる。段階的に相伝書の内容を伝授される。全て伝授されると「修法師範」となるらしい。6回目からは「参籠」と呼ぶ。参籠5回で「伝師相承」となり、合計千日おえると阿闍梨号(●●阿闍梨)を授与されるようだ。全国修法師連合会がある。