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光孝天皇陵

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年11月11日 (土)

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京都府京都市右京区宇多野馬場町にある第58代[[光孝天皇]]の[[陵墓]]。'''後田邑陵'''。'''小松山陵'''とも呼ばれた。[[仁和寺関連旧跡]]。
京都府京都市右京区宇多野馬場町にある第58代[[光孝天皇]]の[[陵墓]]。'''後田邑陵'''。'''小松山陵'''とも呼ばれた。[[仁和寺関連旧跡]]。
== 歴史 ==
== 歴史 ==
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[[file:Kokudo0039.jpg|thumb|300px|仁和寺の西南の緑地が光孝天皇陵。現在の双ケ丘・妙心寺・龍安寺一帯が仁和寺の領地だった。(国土地理院空中写真より)]]
『日本紀略』によると光孝天皇は887年8月26日に58歳で崩御し、9月2日に「小松山陵」に埋葬された。そして8日に陵域を定め、域内にあった8寺を廃したという。光孝天皇が発願し、後に[[宇多天皇]]が完成させる[[仁和寺]]の近くに当たる。小松山陵の名から光孝天皇の通称を小松帝という。後田邑陵の名は近くの[[文徳天皇陵|文徳天皇田邑陵]]の名に対するものである。『江家次第』では仁和寺の西、[[仁和寺大教院|大教院]]の東北にあったと記す。『中右記』では[[仁和寺喜多院]]の西にあったように書く。
『日本紀略』によると光孝天皇は887年8月26日に58歳で崩御し、9月2日に「小松山陵」に埋葬された。そして8日に陵域を定め、域内にあった8寺を廃したという。光孝天皇が発願し、後に[[宇多天皇]]が完成させる[[仁和寺]]の近くに当たる。小松山陵の名から光孝天皇の通称を小松帝という。後田邑陵の名は近くの[[文徳天皇陵|文徳天皇田邑陵]]の名に対するものである。『江家次第』では仁和寺の西、[[仁和寺大教院|大教院]]の東北にあったと記す。『中右記』では[[仁和寺喜多院]]の西にあったように書く。
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長年、所在不明で諸説あったため文久の修陵でも定まらなかったが、明治22年6月3日、この地にあった'''天王塚'''と呼ばれる円丘に治定された。9月21日に正辰祭が行われている。(『日本歴史地名大系』『国史大辞典』ほか)
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長年、所在不明で諸説あったため文久の修陵でも定まらなかったが、明治22年6月3日、この地にあった'''天王塚'''と呼ばれる円丘に治定された。9月21日に正辰祭が行われている。
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他に[[御室陵墓参考地]]も候補地と考えられている。
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(『日本歴史地名大系』『国史大辞典』ほか)
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2023年11月11日 (土) 時点における最新版

光孝天皇陵-05.jpeg

京都府京都市右京区宇多野馬場町にある第58代光孝天皇陵墓後田邑陵小松山陵とも呼ばれた。仁和寺関連旧跡

歴史

仁和寺の西南の緑地が光孝天皇陵。現在の双ケ丘・妙心寺・龍安寺一帯が仁和寺の領地だった。(国土地理院空中写真より)

『日本紀略』によると光孝天皇は887年8月26日に58歳で崩御し、9月2日に「小松山陵」に埋葬された。そして8日に陵域を定め、域内にあった8寺を廃したという。光孝天皇が発願し、後に宇多天皇が完成させる仁和寺の近くに当たる。小松山陵の名から光孝天皇の通称を小松帝という。後田邑陵の名は近くの文徳天皇田邑陵の名に対するものである。『江家次第』では仁和寺の西、大教院の東北にあったと記す。『中右記』では仁和寺喜多院の西にあったように書く。 長年、所在不明で諸説あったため文久の修陵でも定まらなかったが、明治22年6月3日、この地にあった天王塚と呼ばれる円丘に治定された。9月21日に正辰祭が行われている。

他に御室陵墓参考地も候補地と考えられている。 (『日本歴史地名大系』『国史大辞典』ほか)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%85%89%E5%AD%9D%E5%A4%A9%E7%9A%87%E9%99%B5」より作成

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