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円宗寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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円宗寺(えんしゅうじ)は、京都府京都市右京区御室竪町にあった天台宗・真言宗寺院。廃絶。後三条天皇の勅願寺。 旧称は円明寺。仁和寺の子院。歴代天皇が創建した四円寺の一つ。天台宗の関与が強く、他の3寺と比べて仁和寺からの独立性が高い。仁和寺関連旧跡。 (参考:同名寺院円明寺)
歴史
後三条天皇が1070年(延久2年)12月26日に創建。金堂には二丈金色の大日如来、講堂には一丈八尺金色の釈迦如来、法華堂には金剛塔を祀る。当初は円明寺と称したが、翌年6月、円宗寺と改称。常行堂と灌頂堂を建立した。1115年(永久3年)五大堂を建立。1167年(仁安2年)に塔を修復。1072年(延久4年)10月から最勝会・法華会が始まった。最勝会は5月19日から5日間、法華会は12月25日から5日間営まれ、法勝寺大乗会と合わせて天台宗三大勅会に数えられた。
後三条天皇陵を円宗寺陵という。
円宗寺別当には寛意(1054-1101)、権別当には勝範(996-1077)、長吏には性信法親王(1005-1085)がいた。
(『国史大辞典』『日本歴史地名大系』)