出水・紫尾神社

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

紫尾神社（しび・じんじゃ）は鹿児島県出水市高尾野町唐笠木（薩摩国出水郡）にある神社。祭神は天津彦瓊瓊杵尊・天津彦火火出見尊・鵜茅葺不合尊。国史見在社。県社。別当は真言宗福性院。

歴史

紫尾山（高さ1066m）を神体山とする。 元は山頂近くの現在の上宮神社のあたりにあったという。 出水・紫尾神社と鶴田・紫尾神社に分祀された。 『三代実録』866年(貞観8年)4月7日、紫美神が正六位上から従五位下に昇叙。 868年(貞観10年)3月8日にも紫美神が正六位上から従五位下に昇叙。 同じ内容の記事が2回出ていることについて2社それぞれのことを記す見解と、誤記とする見解がある。

1606年(慶長11年)、1657年(明暦3年)、1678年(延宝6年)に造営。 1871年(明治4年)5月県社列格（神道史大辞典）。 1976年(昭和51年)拝殿造営。 （日本歴史地名大系）