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咸宜観(かんぎかん)は、唐代長安親仁坊にあった女冠道観。咸宜女冠観ともいう。睿宗の即位前の御殿で、その息子の玄宗代に睿宗の妃である昭成皇后(玄宗生母)・粛明皇后の廟となった。開元21年(733)、粛明観となり、宝応元年(762)、玄宗の娘の咸宜公主が入り、咸宜観と称した。(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社)